
そもそもヘルメットの内装って、洗えるの?
夏の終わりは、ツーリングの汗と熱気がこもったヘルメットの汚れが特に気になる季節です。インナーキャップを被っていたとしても、顔から流れた汗や皮脂はヘルメットの内装にしっかりと吸収されています。
そもそも…真夏でTシャツを何日も洗わない人はいませんよね。
でも、ヘルメットは簡単に洗えないこれが現実です。
そう考えると、なんだか気持ち悪く感じてしまいますよね。
この記事では、ヘルメットを清潔に保つ方法を徹底解説します。手洗いはもちろん、「面倒だから洗濯機で楽をしたい!」という方のために、実際に試した洗濯機を使った洗浄方法も紹介します。
清潔なヘルメットで、心も体もリフレッシュし、最高の秋のツーリングシーズンを楽しみましょう。
愛用ヘルメット「OGK KABUTO AEROBLADE-6」



快適にツーリングしたいから、このヘルメットに決めた!
ここでは、実際に愛用しているヘルメット「OGK KABUTO AEROBLADE-6」について紹介します。実は、数年前に初めてバイクに乗った際も、先代モデルである「AEROBLADE-5」を使用していました。
首コリや肩こりを防ぐ「軽さ」


ツーリング中の首コリや肩こりは、ライダーにとって大きな悩みの一つです。これを防ぎたいと思い、ヘルメット選びで最も重視したのが「軽さ」でした。初めてAEROBLADE-5をかぶった時も、その軽さに驚いたことを覚えています。
AEROBLADE-6もその軽量さが大きな特徴です。特に、ヘルメット全体の重量が首への負担に直結するフルフェイスモデルにおいて、この軽さはツーリングの快適性を大きく左右します。
サイズ選びでこだわること
ヘルメット業界では「きついくらいがちょうど良い」とよく言われますが、僕の場合は少し大きめのXLサイズを選んでいます。
肩こりや背中こりは自分にとって天敵です。サイズがタイトすぎると、長時間走行で圧迫感が強くなり、疲労やストレスに直結してしまいます。
そこで、少し大きめのサイズを選び、別途調整パッドを購入しでフィット感を調整しています。自前のヘルメットではこんな感じ。ヘルメット内部の天井部分ペターっと貼ってます。


調整パッドの裏側は両面テープになっているので、ヘルメット内部に貼り付けるだけで簡単に装着できます。内装を一度取り外す必要がありますが、この脱着はヘルメットのメンテナンスにおいて必須のスキルです。でも非常に簡単です。快適で安全なバイクライフのためにも、ぜひ挑戦してみてください。
ヘルメット内装の取り外し方(写真付き解説)



最初はドキドキするけど、慣れれば簡単!
ここでは、実際に愛用しているヘルメット「OGK KABUTO AEROBLADE-6」を例に、内装の取り外し方を解説します。ほとんどのヘルメットで手順は似ているので、ぜひ参考にしてください。
手順1:ウインドシャッター
OGKのヘルメットにはウインドシャッターというパーツが付属しています。これはヘルメットの一番外側にあるパーツなので、取り外しも簡単です。ペリッと外しましょう。


写真の赤枠部分は、ウインドシャッターがあった部分です。
手順2:チークパッドを外す
次に、顔の頬部分に当たる「チークパッド」を取り外します。まず、チークパッドを外した後の状態を見てみましょう。


ヘルメット内部に見える白い丸い部分がスナップボタンです。チークパッドは、このスナップボタンでヘルメット本体に固定されています。
【ポイント】スナップボタンの根本を探す
チークパッドを外す際は、無理にパッドを引っ張るのではなく、指を差し込んでスナップボタンの根本を探し当てましょう。ボタンの根本から外すことで、生地を傷めたり、フックを折ったりする心配がありません。


手順3:インナーパッドを外す
最後に、頭頂部を支える「インナーパッド」を外します。これも、スナップボタンで固定されているので、同じ要領で取り外してください。取り外すとこんな感じのインナーパッドが取り出せるはずです。


ウインドシャッター・チークパッド・インナーパッド全て外すとこんな感じ。


取り外したパーツをなくさないために


内装の部品点数は3〜4点と少ないですが、なくさないように工夫しましょう。
- 洗濯機の場合
取り外したパーツは、順次洗濯ネットに入れていきましょう。そのまま洗濯機に入れることができるので、効率的です。 - 手洗いの場合
取り外したパーツをバケツや容器に入れてお風呂場に持っていくと、スムーズに洗浄を始められます。
内装の正しい洗い方と注意点



手間をかけずに、キレイにしたい!
ここでは、手洗いの方法と、洗濯機洗いのメリット・デメリット、そして絶対に守ってほしい注意点を解説します。
手洗いと洗濯機洗いの比較


正直、お風呂場にバケツを持って行ったり、手足を濡らしてゴシゴシ洗うのは面倒です。洗濯機なら、洗濯ネットに入れてボタンを押すだけで終わるので本当に楽。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
手洗い | ・内装へのダメージが少ない ・気になる部分を重点的に洗える ・「洗った」という達成感がある | ・手間と時間がかかる ・手や足が濡れる |
洗濯機洗い | ・洗浄を自動でしてくれるのでとにかく楽 ・手間が圧倒的に少ない | ・優しく洗いたい人には不向き ・洗い残しがないか不安になる |
この「楽ができる」ということが、実は非常に重要です。メンテナンスが簡単になれば、その分ヘルメットの洗浄頻度も上がり、日々の衛生レベルを格段に上げることができます。
洗濯機で洗う際の注意点


【必須】必ず洗濯ネットに入れる
ヘルメットの内装は、他の衣類と比べて小さく、一部に硬い樹脂パーツも使われています。そのため、洗濯機で洗う際は必ず洗濯ネットに入れましょう。ネットを使わないと、他の衣類や内装自体に傷がつく可能性があります。
洗濯洗剤や柔軟剤は、普段使っているもので問題ありません。より優しく洗いたい場合は、デリケートコースやソフトコースを選ぶと安心です。僕自身は、毎回面倒なので通常コースで洗っていますが…正直あまりオススメはできません。
絶対にNG!してはいけないこと
- 乾燥機を使う
乾燥機の熱風は、内装の生地やウレタンを変形・劣化させる原因になります。絶対にやめましょう。 - 漂白剤を使う
漂白剤は生地を傷め、色あせの原因になります。使用は避けましょう。
乾燥のさせ方



洗い終わったら、しっかり乾かすことが超重要!
ここでは、内装を完全に乾かすための方法と、注意点を解説します。どれだけ丁寧に洗っても、乾かし方が不十分だと意味がありません。
【ポイント】風通しの良い日陰で乾かす


洗濯後の内装は、風通しの良い日陰で干すのがベストです。直射日光は内装の素材を傷め、劣化させる原因になります。
もし、日陰に干せる場所がない場合は、ピンチハンガーや角ハンガーの内側につるすなど、直接日光が当たらないように工夫しましょう。これだけで、内装へのダメージを最小限に抑えることができます。
乾燥にかかる時間は、季節や天候にもよりますが、概ね1日あれば完全に乾くと思います。
生乾きは絶対にNG!


生乾きのままヘルメットに内装を戻すのは絶対にやめてください。
せっかく汗や皮脂を洗い流しても、生乾きの内装は雑菌が繁殖しやすく、不快な臭いやカビの原因となります。これではキレイにしたのに本末転倒です。
内装をヘルメットに装着すると、さらに乾きにくい環境になります。匂いや衛生面を気にして洗っているのに、これでは台無しです。しっかりと乾燥させてから、元の位置に戻すようにしましょう。
ヘルメットの外装もピカピカにしよう



内も外もキレイにして、完璧だね!
内装の洗浄が終わったら、最後にヘルメットの外装もきれいにしましょう。外装もピカピカにすることで、気分もさらにリフレッシュできますよ。
専用クリーナーとマイクロファイバークロスを使おう
ヘルメットの外装は、水を含ませたクロスで拭くこともできますが、傷を防ぐためにも専用クリーナーとマイクロファイバークロスを使うのがおすすめです。
専用クリーナーは、ヘルメットの塗装面やシールドを傷つけにくい成分でできています。マイクロファイバークロスは繊維が非常に細かく、汚れを優しく拭き取ってくれます。
絶対にNG!アルコール入りウェットティッシュ
シールドのお手入れで絶対に避けてほしいのが、アルコールが含まれたウェットティッシュです。
実は昔、このことを知らずにアルコール除菌ティッシュでゴシゴシ拭いてしまい、クリアシールドが白く濁ってしまった失敗経験があります。これは「ケミカルクラック」と呼ばれる現象で、目に見えないひび割れが少しずつ入ってしまうことが原因です。
汚れが固まっている場合は、無理に擦らず、まずは水分を含ませて汚れをふやかしてから、優しく拭き取るようにしましょう。
オススメクリーナー
個人的にも愛用しているのは、シュアラスターの「ゼロフィニッシュ」です。ヘルメットの外装やシールドはもちろん、バイクの車体にも使えるので、洗車の仕上げにも重宝しています。これ一本でヘルメットとバイクをまるごとピカピカにできるので、非常に便利です。
まとめ



きれいなヘルメットは、最高に気持ちいい!
ここまで、ヘルメットの内装と外装をピカピカにする方法を解説してきました。
ヘルメットを清潔に保つことは、単なる衛生問題ではありません。汗や臭いの不快感から解放されることで、ライディングへの集中力が高まり、結果として安全な運転にもつながります。
ヘルメットを定期的にメンテナンスするようになってから、いつでも気持ちよくヘルメットをかぶれるようになりました。夏に汗をかいても、「家に帰ったら洗えばいいや」と思えるので、ツーリングのストレスが一つ減っています。
この記事が、あなたのヘルメットのお手入れのきっかけとなり、最高の気分で秋のツーリングシーズンを楽しんでくれることを願っています。
コメント