にこぞう冬の暖房選びって、なんでこんなに種類が多いんだ?結局、安さとかデザインとか、適当に選んじゃったけど、これって失敗のもとなのかな…
冬の訪れとともに、誰もが経験するのがこの葛藤ではないでしょうか。
夏の冷房は「エアコンを買う」だけでほぼ終わり。プラスしても扇風機くらい。夏の涼を取る家電の種類は少ない。少ないからこそ頭を悩ませる事も少ない。
しかし、冬の暖房は、エアコン、ファンヒーター、オイルヒーター、セラミックファン…と種類が多すぎる!結局、どれが自分に合っているかわからず、「デザインが好みだから」「とりあえず安かったから」と、適当に選んでしまったという経験は誰しもあるはずです。
残念ながら「暖房選びの多様性」こそ、失敗の原因でもあります。
冷房と違い、暖房は部屋の構造や利用時間、求める快適性によって正解がまったく異なります。適当に済ませてしまうと、買ったあとに「全然暖まらない」「電気代がとんでもない」といった高価な勉強代を払うことになります。
本記事では、暖房選びを適当に済ませた人が実際に後悔する、具体的な3つのポイントを失敗談のイメージと合わせてご紹介します。冬の快適な暮らしと財布を守るために、後悔の理由を事前に把握しておきましょう。
理由その①:電気代が青天井に膨らみ、財布が凍る



「あ、この小さなヒーター安い!」と飛びついた結果、翌月の請求書を見て凍り付いた。暖房器具本体の価格より、ランニングコストの方がずっと恐ろしい。
暖房器具選びの失敗談で、最も深刻なのが「ランニングコストの見積もり間違い」です。暖房機器は、他の家電と比べて消費電力が非常に高いものが多い。本体の安さにつられて選ぶと、その後の電気代で大きな代償を払うことになります。
本体価格の安さに隠された「熱量のコスパ」


暖房器具の失敗談で、多く耳にするのが「電気代の高騰」です。安物買いの銭失い繋がります。特に、本体価格が安く、手軽に持ち運べる小型の電気ヒーター(セラミックファンヒーターなど)を選んだ人に起こりがち。
購入時には、本体の「安さ」に目が行きがちですが、本当に気にすべきは、その器具が発する「熱量のコスパ」、つまり「どれだけ少ない電気で、効率よく部屋を暖められるか」です。
暖房器具は、冷房器具と比べて瞬間的な消費電力(W数)が高いものが多く、定格消費電力(W数)を気にせず一日中使い続けると、電気代は文字通り青天井に膨らんでいきます。
暖房は「使用時間」が長いことが盲点


暖房費が高くなる最大の要因は、「継続使用時間の長さ」です。冬場は部屋がすぐに冷えるため、暖房器具は朝から晩まで、あるいは寝る前まで「付けっぱなし」になりがちです。
小さなヒーターでも、仮に1200W(1.2kW)のものを8時間連続使用すれば、その電気代は一晩で数百円に達します。
軽く試算してみましょう。1日8時間、月20日使用。単価は36.4円/kWhとします。
※この単価は「東京電力の従量電灯Bの2段階目の料金」です
1.2kW✕8h✕20日✕36.4 = 6988.8円
約7000円近くの電気代が発生します。本体価格が安いからといって、その後のランニングコストまで安いとは限りません。


理由その②:暖まるどころか「ココだけ」しか暖まらない、部屋とのミスマッチ



「これでリビング全体がポカポカだ!」と意気込んで小さなヒーターを設置した結果、暖かさを感じるのは器具の真正面に立っている自分だけだった…
暖房器具選びの2つ目の後悔は、「暖め方の種類(方式)」や「部屋の広さ」を考慮せずに選んでしまうことです。どんなに高性能な器具でも、部屋の用途や広さに合っていなければ、快適性は得られません。結果、「エアコンを切るとすぐに寒くなる」「暖房代ばかりかかってちっとも暖まらない」という無駄が発生します。
「全体暖房」と「スポット暖房」の区別をしなかった失敗


暖房器具には大きく分けて、「対流式」と、「輻射式(ふくしゃしき)」があります。ここを適当に選ぶと、大きな失敗を招きます。
| 種類 | 暖め方のイメージ |
| 対流式(エアコン、ファンヒーター) | 暖かい空気を対流させて部屋全体を暖める。 |
| 輻射式(オイルヒーター、パネルヒーター) | 熱を放射し、壁や床、人を直接暖める。 |
例えば、広いリビング全体を暖めたいのに、局所的な暖房器具(セラミックヒーターなど)をメイン暖房として置いてしまうと、暖かさが届かず、快適性はゼロになります。
使用場所(広さ)とW数のミスマッチ


暖房器具には、「適用畳数」が記載されてるケースがあります。これは、その器具が効率的に暖められる部屋の広さの目安となります。
広い部屋(例:20畳)に小さい部屋用のW数(例:6畳用)の暖房器具を置いてしまうと、部屋の温度を上げるために器具がフルパワーで運転し続けることになります。
これは第2章で解説した「電気代の高騰」に直結するだけでなく、いつまで経っても部屋の奥まで暖まらないという「快適性の欠如」にも繋がる、二重の失敗です。
理由その③:乾燥や騒音、手入れ…「快適性」を奪われる



暖房はついているけど、喉や目が乾燥する…。暖房器具は「暖かさ」だけでなく、「快適性」の良し悪しまで決めてしまう
暖房選を適当に済ませてしまうと、電気代や暖房効率だけでなく、日々の「生活の質(QOL)」まで奪われてしまうことがあります。暖房器具には、それぞれ「暖かさ」以外の副作用があるからです。
乾燥や騒音は「暖め方」の副作用


暖房器具の多くは、温かい空気を出すために、ファンを使って空気を送り出す温風式(エアコンやファンヒーター)を採用しています。これが時には暖かさだけでない「副作用」をもたらすケースがあります。
- 乾燥問題
- 温風式の暖房は、部屋の空気を乾燥させやすいという特性があります。「暖房をつけて寝たら喉がカラカラで目が覚めた」「肌の乾燥がひどくなった」といった失敗談は、この乾燥が原因です。(加湿器を併用するか、温風が出ない輻射式の検討が必要です。)
- 温風式の暖房は、部屋の空気を乾燥させやすいという特性があります。「暖房をつけて寝たら喉がカラカラで目が覚めた」「肌の乾燥がひどくなった」といった失敗談は、この乾燥が原因です。(加湿器を併用するか、温風が出ない輻射式の検討が必要です。)
- 運転音(ファンを使うタイプ)
- 暖かい空気を送るためにファン(送風機)を使う暖房器具は、静かな部屋や寝室ではわずかな運転音でも気になることがあります。静音性を重視する方は、ファンを使わない輻射熱タイプ(オイルヒーターなど)を選ぶと良いでしょう。
見落としがちな「安全性」と「メンテナンス」


購入前に考えなかった「維持の手間」も、後悔の原因になりがちです。
- 安全性(表面温度)
- 小さいお子様やペットがいる家庭では、器具の表面温度も重要です。本体が熱くなるタイプのヒーター(例:電気ストーブ)を選んでしまうと、火傷の危険があり、設置場所を大きく制限されてしまいます。
- メンテナンスの手間
- 加湿機能付きの暖房器具は、カビを防ぐためのこまめな水の交換やフィルター掃除が必要です。また、ファンヒーターはホコリが溜まりやすく、手入れを怠ると性能が落ちてしまいます。**「手軽さ」**だけを重視して、掃除の手間を考慮しなかったことも後悔の理由となります。
まとめ:失敗を避けるための第一歩
「安かったから」「デザインが好みだから」という理由だけで暖房器具を選ぶと、その後に待っているのは、電気代の青天井(第2章)、暖まらないミスマッチ(第3章)、そして乾燥や騒音といった快適性の欠如(第4章)という、後悔のサイクルです。
冷房と違い、暖房選びは「熱をどう発生させ、どう伝えるか」という仕組みが複雑で、それぞれにメリット・デメリットがあります。
失敗を避けるためには、購入前に以下の「3つの軸」で製品を評価する必要があります。
- 軸1:用途(どこで、誰が使うか):リビング全体?それともデスクの足元?(ミスマッチ防止)
- 軸2:求める快適性:乾燥しないか?触れても安全か?(QOLの維持)
- 軸3:ランニングコスト:瞬間的なW数だけでなく、継続使用した場合の電気代は?(財布の凍結防止)
暖房選びは、一度買ってしまえば数年使い続けます。次の冬を迎える前に、後悔しない知識を身につけましょう。








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