にこぞう千葉から和歌山まで、1泊2日で往復1,200km。観光を捨てて「本州最南端」という目標だけに全振りした、ストイックな弾丸旅の記録!
「バイクに乗ってどこか遠くへ行きたいけれど、目的地が決まらない…」
そんな悩みを持つライダーは多いはず。
僕もその一人でしたが、今回「本州最南端」という明確なゴールを設定したことで、ただの移動が最高の冒険に変わりました。とはいえ…客観的に自分の行程を振り返ると「われながらアホな計画を立ててるな〜」とも感じています(笑)。
千葉から和歌山まで、愛車のNinja 650と共に駆け抜けたストイックな旅の舞台裏を、装備や家計管理の視点も交えて詳しく解説していこうと思います!
なぜ「本州最南端」なのか?目的を持つツーリングのすすめ



ただ走り回るだけのツーリングに少し飽きてしまった時、目的地を「端っこ」に設定すると、旅は一気にエキサイティングなクエストに変わる!
目的地を「点」ではなく「端」に決めることで、ルート選びから当日の心構えまで、すべての密度が濃くなります。今回の旅を通じて感じた、「端っこ」を目指すツーリングならではの魅力と、これからの展望についてお話しします。
「端っこ」を目指すことで旅はクエストに変わる


普段のツーリングで「どこに行こうかな」と迷ってしまうなら、あえて本州四端(最北端・最南端・最東端・最西端)のような明確な目標を立てるのがオススメです!
目的地がはっきりしていると、そこに至るまでの何百キロという移動距離も「攻略すべきステージ」のように感じられ、ただの移動が冒険へと変わります。
僕自身、今回の潮岬を皮切りに、今年は「本州四端制覇」を目指して走り出そうと決意しました。自己満足かもしれませんが(いや…自己満足でいいんです。それが趣味ってやつだし、それが生きる意味・活力を与えてくれます。)、その目的地に辿り着いた瞬間の景色や空気は、何気なく訪れる観光地とは全く異なる達成感を僕に与えてくれます。
冬の時期こそ「南」を目指すべき理由


特に2月の冬の時期は、ライダーにとって行き先が制限される季節です。東北や信州などの北方面は路面凍結や積雪のリスクが高く、バイクで走れる場所は限られてしまいます。その点、和歌山などの南方面は比較的雪の心配が少なく、冬でも「端っこ」を目指せる貴重な選択肢になります。
もちろん, 和歌山といえど冬の高速道路は極寒ですが、それでも路面の心配をせずに走れるのは大きなメリットです。「冬眠するにはまだ早い」と感じているライダーにとって、本州最南端・潮岬は冬にこそ挑戦しがいのある、最高の目的地だと言えるでしょう。
【ルート公開】千葉から往復1,200km、1泊2日の弾丸スケジュール



千葉県市川市から和歌山県串本町まで、ほぼ全区間を高速道路で繋ぐピストンルート。観光を捨てて「走ること」に全振りした旅の全貌を公開しましょう!
今回の旅は、1泊2日で往復1,200kmという、まさに自分との戦いでした。観光地をゆっくり巡る時間は一切ありませんでしたが、だからこそ見えてきた「弾丸ツーリング」のリアルな楽しみ方と、実際のタイムスケジュールを振り返ります。
9割が高速道路!逃げ場のない「痛み」と「眠気」との戦い


1日600km超の走行で、真っ先に悲鳴を上げたのは「お尻」と「首」でした。長距離ツーリングなのでほとんどバイクに座りっぱなし。ライダーなら誰しも長い距離を走ると「おしりが痛いな」と経験すると思いますが、まさにあれです。初日は朝の4:30に出発し、18時頃に宿に到着。休憩は頻繁に挟んだとはいえ、ここまでの長距離を走るとお尻はかなり痛くなりました。


また次に首の痛み。これもヘルメットを装着している時間が非常に長いためです。いくら軽量のヘルメットだとしても何時間もかぶり続けているのであれば首への負担もそれなりに出てきます。
正直初日はまだ大丈夫だったのですが、蓄積がされた2日目の後半戦は首こり肩こりはありました。しかも高速道路を巡行しているという環境だったので常に走行風を浴びており、バイクにしがみついたり風に耐えるよう首に一瞬力を入れたりがあったので、首も悲鳴を上げました。


さらに、トンネルの中に入ると眠さが出てきてしまうという怖い経験もありました。外の高速道路は風景が変わるので大丈夫なのですが、トンネルに入ると風景が一切変わらず、疲労が溜まった状態だと急激に眠気に襲われました。ある程度疲れが取れた状態なら眠くなることはありませんが、やはり長距離の疲労は怖いですね。
潮岬への最短ルートと「本州最南端訪問証明書」の注意点


2日目の朝一番に訪れた潮岬では、大海原を横目に走る爽快な道が僕を迎えてくれました。本来であれば「潮岬観光タワー」で本州最南端訪問証明書を購入(ワター入館料とセットで300円)したかったのですが、あいにくの定休日。急遽、近くの「道の駅 くしもと橋杭岩」の売店へ向かい、無事に100円で証明書をゲットしました。
これから訪問を考えている方は、タワーの定休日でも諦めずに、近隣の売店や観光協会をチェックしてみてください。弾丸旅だからこそ、こうした「形に残る証拠」を手に入れた時の喜びはひとしおです。
23時前に自宅へ辿り着いた時はヘトヘトでしたが、手元に残った証明書が旅の成功を物語ってくれました。
- 潮岬観光タワー
- 大江戸温泉物語南紀串本の売店
- 道の駅くしもと橋杭岩の売店
- 南紀串本観光協会
- 南紀串本観光協会 古座
ついに到達!本州最南端・潮岬の絶景と「端っこ」の達成感



13時間半、約600kmの行程を経て待っていたのは、そんな疲れを一瞬で吹き飛ばすような、突き抜けるほど青い空と海でした。
2日目の早朝、ついに辿り着いた「潮岬」。そこには、ただの観光地では味わえない「最果て感」が漂っていました。
「ここより南には、もう道がない」という感慨


公園内にある「本州最南端」の大きな碑の前に立った時、湧き上がってきたのは「ようやく着いた……」という深い安堵感でした。地面に埋め込まれた東西南北を示すプレートを見ると、改めて自分が日本の端っこに立っていることを実感させられます。
目の前に広がる太平洋は、見渡す限りの水平線。1,200kmを走ってきて良かったと、心から思えた瞬間でした。この景色は、車や電車ではなく、風を浴びながら自分の力で走り抜いてきたライダーにしか味わえない、最高のご褒美です。
本州の最南端を目指した、その先の「青」


目の前に広がる太平洋は、見渡す限りの水平線。冬の澄んだ空気の中、太陽の光が海面に反射してキラキラと輝く様子は、言葉を失うほどの美しさでした。
ひたすら南を目指して走り続けてきた体に、潮風が心地よく吹き抜けます。車や電車ではなく、自分のバイクで、自らの意思で辿り着いた最果ての地。この景色こそ、寒さに耐えて走り抜いてきた自分への最高のご褒美です。
串本町は魅力の宝庫!でも今回は……


潮岬がある和歌山県串本町は、見どころが非常に多い場所。観光マップを見ると、有名な「橋杭岩」や「トルコ記念館」、さらにはロケット発射場まで。本来なら数日かけてゆっくり巡りたいスポットばかりです。
しかし、今回の僕は「1泊2日・1,200km」という自分に課したミッションの真っ最中。これらの魅力的なスポットをあえて「また今度!」とスルーし、再び千葉を目指して走り出す。このストイックさこそが、弾丸ツーリングの醍醐味でもあります。
【冬の教訓】1,200km走行で痛感した「防寒対策」の失敗と成功



真冬の2月の高速道路は、想像を絶する過酷さでした。いくつかの準備不足によって痛い目を見ましたが、現場で編み出した工夫が僕を救ってくれました。
冬の長距離ツーリングは、装備の選択がすべてを左右します。今回は「完璧だ」と思っていた準備に思わぬ穴があり、寒さとの死闘を繰り広げることになりました。僕が犯した失敗と、そこから学んだ「生き残るための知恵」を共有します。
「油断」が招いた寒さとの戦いと装備の盲点


今回の旅で最大の失敗は、防寒の基本であるヒートテックを忘れたこと、そして電熱グローブの充電器を忘れ、バッテリーもフル充電してなかったことです。
行きは早朝の走行で電熱グローブをONにしていましたが早々にバッテリー残量が2/3の状況。なるべく節電を意識して走行する羽目になりました。
さらに行きの足柄付近では雪がちらつき、さすがに走行風で指先がかじかみ始めました。どんなに高性能なウェアを着ていても、ベースレイヤー1枚の欠如がここまで体温を奪うのか…と痛感したほどです。
電熱グローブの充電器を忘れたため、宿でフル充電することもできず。冬の長距離を走るなら、準備に「やりすぎ」はありません。これから冬の遠征に挑む方は、出発前のチェックリスト作るべきかと思ったほどです。万全の体制で臨むことを強くおすすめします。
快適さを保つ「カイロ物量作戦」と貼り方のコツ


寒さから僕を救ってくれたのは、計5枚の「貼るカイロ」による物量作戦。場所はお腹、背中、腰、そして左右の胸。ここで重要なのが、重ね着を利用した貼り方の工夫です。当時の(上の)服装はロンTとGUで買ったジャージスタイルでしたが、お腹の1枚だけはロンTに直貼りし、残りの4枚はジャージに貼り付けました。
すべてのカイロをロンTに貼ってしまうと、低温やけどの恐れがあるし、暑すぎます。走行中ならまだしも、サービスエリアでの休憩中に暑すぎて汗がにじみ出てしまい、休憩が不快感に変わってしまう恐れもあります。
ジャージを活用して「熱の伝わり方」を調整したことで、低温やけどを防ぎつつ、極寒の走行風から体幹を守り抜くことができました。
【装備紹介】過酷な走行を支えた最強の布陣



1,200kmという極限の走行を共にした、Ninja650の積載とウェアを紹介します。これまでの記事でレビューしてきた装備たちが、しっかりと僕を支えてくれました。
長距離を走り抜くためには、愛車への信頼だけでなく、身につける装備への信頼も不可欠。今回、僕が選んだ「実績のあるアイテム」たちが、どのように1,200kmの過酷な環境で機能したのか、過去記事のリンクと共にまとめました。
1,200kmを運ぶ「積載システム」と「上半身の防具」


今回の積載は、GIVIのトップケース(V47N)とタナックスのサイドバッグ(MFK-281)の組み合わせ。トップケースは既にレビューしていますが、フルフェイスも収まる大容量と、雨や盗難への安心感は弾丸旅の必須条件です。


このサイドバッグ、以前1週間ほどの長期ツーリングに出かけた際にも愛用していた頼れる相棒。今回の1泊2日の弾丸旅でも、そのサイズ感と使い勝手の良さは健在でした。トップケースに入り切らない雨具や着替えをガサッと放り込むのに重宝しました。
取り付けが簡単で、高速道路を長時間巡航しても一切ズレない安定感。今回のような強風の中を走り続ける旅では、「安定感」があることは心の安心材料となります。
ウェアは、RSタイチモトレックウィンターパーカーを主役に据えました。高い防風性があり、高速走行時のバタつきを抑えてくれるますし、防水加工も施されているため、急な雨でも凌ぐことができます。1,200kmという長時間走行でも疲労の蓄積を最小限に食い止めてくれました。


理屈より体温!「重ね履きNG」を撤回してでも凌ぎたかった寒さ


下半身は、クイックドライカーゴパンツに、KOMINEのオーバーパンツを重ね着しました。過去の記事では「重ね履きは非推奨」と書いたこともありますが、今回のような冬の高速走行では、なりふり構わず防寒層を厚くすることが正解でした。
過去の発信と矛盾するようですが、その時のリアルな状況に合わせて「今、何が必要か」を優先すること。それが長距離を安全に走り抜く秘訣だと改めて気づかされました。


1,200kmの長旅を支えたフットウェア|elf EL016を選んだ理由と実力



今回の旅に合わせて新調した「elf EL016」。この過酷なテストコースとも言える1,200kmを走破して感じた、リアルな使用感をお伝えします。
シューズ選びは、ライディングの快適性だけでなく、休憩時の疲労度にも直結します。今回導入した「EL016」が、往復1,200kmの過酷な環境でどのようなパフォーマンスを見せてくれたのか、率直な感想をまとめてみました。
驚くほどの脱ぎ履きのしやすさと、BOAフィットシステムの注意点


現在愛用している「Synthese 14」と比較して、第一印象は「とにかく軽くて履きやすい」ということ。重厚感が抑えられたデザインはシティーシューズに近く、ハイカット特有の足首の圧迫感が苦手なライダーには、これ以上ない選択肢になります。
脱ぎ履きが非常にスムーズなので、頻繁に休憩を挟む今回の弾丸ツーリングでは、SAでのリラックスタイムや宿での着脱が本当に楽で助かりました。
ただ、一点だけ注意したいのがBOAフィットシステムの締め具合です。しっかり固定しないと、走行中にわずかな隙間風が入り、足先が冷えてしまいます。
隙間風をシャットアウトする「正しい締め方」の重要性


カチカチとダイヤルを回してしっかり締め込めば密閉性が格段に高まり、防風性能は文句なしのレベルになります。むしろ、その日の体調やソックスの厚みに合わせてミリ単位で調整できるのがBOAフィットシステムの強みでもあります。1,200km走っても足に痛みや違和感が出なかったので、これからの相棒として確定となりましたね。
まとめ:弾丸旅の達成感と、それを支える「家計管理」の重要性



夜23時前、ボロボロになりながら自宅に辿り着いた時、僕の心を満たしたのは「やり遂げた」という圧倒的な肯定感でした。この挑戦を可能にしているのは、日頃の積み重ねに他なりません。
1,200kmという距離は、ただの数字以上のものを僕に与えてくれました。最後に、今回の弾丸旅にかかった全費用と、こうした冒険を「継続的」に楽しむために、僕が大切にしている仕組みをまとめます。
今回の弾丸旅・総決算!かかった費用を全公開


今回の往復1,200kmでかかったリアルな費用がこちらです。
- 高速道路料金: 18,220円(ETC利用・後日精算)
- ガソリン代: 7,564円(計8〜9回の給油。1枚に収まらないほどのレシートが戦友です)
- 宿泊費: 6,500円(和歌山県内のビジネスホテル)
- 合計:約32,284円
2日間で約3.2万円。これを「高いからやめておこう」と躊躇せず、自分のやりたいことに迷わず投じられるのは、日頃から家計を最適化しているからです。ちなみに、今回お世話になった宿は「素泊まりプラン」を活用しました。
旅を支える「格安SIM」と「データ通信」の役割


今回の旅で痛感したのは、通信環境の重要性です。僕は格安SIMを活用していますが、これが旅のストレスを大きく減らしてくれました。
サービスエリアでの調べ物やルートの再検索も、格安SIMならデータ通信量を気にせず行えるのでストレスフリー。
宿泊費を抑えるための素泊まり宿は、娯楽が一切ありません。そこで格安SIMによるデータ通信が本領を発揮し、YouTubeが最高のエンタメに変わります。
高いキャリアプランを使い続けるより、格安SIMで賢く節約し、浮いたお金をガソリン代に回す。これが「走るライダー」にとって最も理にかなった選択です。


楽天経済圏を「旅のインフラ」にする選択肢


格安SIM選びで迷っているなら、楽天モバイルを検討してみるのも良いでしょう。
データ無制限プランなので、今回のような宿でもデータ量を気にせず動画が見放題になります。さらに、「SPU4倍」という強力なポイント還元が、次回のツーリングのガソリン代や高速代に直結します。
メイン機としてだけでなく、「サブ機やデータ専用機としての選択肢」として持っておくだけでも、楽天経済圏での獲得ポイントは飛躍的に増えます。
お金を追うのではなく、仕組みで勝手に積み上がる状態を作ること。そうすれば、今回のような「アホな計画」にも、迷わずアクセルを開けることができるものです。




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