
セパレートタイプのチェストプロテクター2種類あるけど、どっちが良いの?
RSタイチでは2種類のセパレート型のプロテクターを販売しています。この手のプロテクターはライディングジャケットに取り付ける事ができるので、プロテクター着用の手間を省くことができます。
形状が異るだけと思われがちですが、性能も異なります。使い手の環境によって、どちらのプロテクターが向いているかも違ってきます。
胸部プロテクターの一番の敵は「着用が面倒」であることです。
適切な商品選びができると、ストレス無く着用する事に繫がり、命を守り快適なバイクライフを送る事ができます。
頭部と胸部を守れば多くの命は守られる
「胸部プロテクターの着用は重要だ」この言葉、耳にした事がありませんか??それは一体なぜか?
警視庁がデータを出してるのでそれを見れば一目瞭然です。要するに胸を守れば多くの死亡事故から自分の身守ることができるので胸部プロテクターの着用が大事だと言われているのです。
ヘルメットの着用で頭部は法律で決まってますが、胸部プロテクターはライダーの意思によって決められます。しかも胸部プロテクターの着用率はいまだに低いまま。胸部プロテクターを着用する事で自分を守る事ができます。
RSタイチのセパレート型胸部プロテクターの紹介
HELINX セパレート チェスト プロテクター(TRV079)

一般的なセパレートタイプの胸部プロテクター
定価 | ¥8,580 (税込 |
装着方法 | スナップボタン |
重量 | 390g |
CEレベル | レベル2 |
右胸を守るプレート、左胸を守るプレートの2枚で構成されており、左右のプレートをジャケットに装着して使用します。スナップボタン式が採用されていれば、RSタイチ以外のジャケットにも装着可能です。
プロテクターが左右に分割されているため着用しやすいプロテクターです。プロテクター同士が干渉せず、ストレスなくジッパーを閉じる事ができます。
細かな穴がプロテクター自体に開けられているのが特徴的。これにより通気性が高くなり、メッシュジャケットとの相性は特に良いといえるでしょう。
RSタイチでは独自のハニカム構造により衝撃吸収力を高める事で、通気性と防御力の二兎を得ることができます。
TECCELLセパレート チェストプロテクター(TRV067)

嵌合部が噛み合う事で1枚のプレートになります
定価 | ¥14,300 (税込) |
装着方法 | スナップボタン |
重量 | 250g |
CEレベル | レベル2相当(prEN1621-3 level2) |
中心の嵌合部が噛み合う事で一枚の板状になる、珍しいセパレート型の胸部プロテクターです。HELINXでは左右の胸、それぞれにプロテクターを施すため、ジャケットのジッパー部である胸の中心部分は守ることができませんが、TECCELLではこのジッパーを部分の真ん中まで守る事ができるため、胸部をより密に守る事がでます。
胸の中心部もカバーし、防御面を強化したプロテクター
250gと胸部プロテクターの中でもかなりの軽量化が図られています。複数のプロテクターを仕込ませる事でライディングジャケットは重くなりがちですが、TECCELLではこれを緩和することができます。身軽なライディング・ツーリング時の披露軽減に繋がり、より快適なツーリングに繋がる事でしょう。
こちらも装着方法もスナップボタン式ですので、スナップボタン式が採用されていれば、RSタイチ以外のジャケットにも装着可能です。
HELINX の得意・不得意分野
全体的に使い勝手が良い

へリンクスは手に取りやすい・使いやすいプロテクターです。ユーザーフレンドリーなプロテクターと表現しても良いでしょう。どんなに性能の良いプロテクターを持っていても、使わなければ意味がありません。
実際の小売価格はもう少し低いですが、定価で比較をするとその差はなんと¥5,800円。HELINXの方がかなりお求めやすい価格設定となっています。
定価
- HELINX:¥8,580 (税込
- TECCELL:¥14,300 (税込)
TECCELLのように左右のプロテクターを接合する手間もなく、流れるようにジャケットを着ることができます。それにプロテクターはジャケットに取り付けたままで構いません。
胸部プロテクターを着用しない理由1位:面倒だから
頭部と胸部を守れば多くの命が助かりますが、胸部プロテクターの着用率は未だに低いままです。面倒だと感じるハードルを低くする事が胸部プロテクターに求める大事な性能でもあります。
その点、HELINXでは面倒事を避け、装着率を上げる事ができるプロテクターでもあります。
熱気対策・通気性の向上(メッシュジャケットとの相性◎)
プロテクター自体に通気孔が確保されているため、熱気がこもりにくいのが特徴的です。特にメッシュジャケットとの相性が抜群に良いです。メッシュジャケットは走行風が体を駆け抜ける作りになっています。もちろんライディングジャケットではありますから、各部にプロテクターが内蔵できる作りとなっています。
本体に通気が施されている唯一の胸部プロテクター
通常の胸部プロテクターでは通気孔がありません。走行風を一番受ける胸部がブロックされた状態となりますが、HELINX では上半身全体に走行風を行き渡らせる事ができます。
最近の夏は暑すぎます。走行中、どれだけ体をクールダウンできるか?これを考えないと走行中に熱中症となり、運転どころではありません。快適性・涼を求めている方との相性は良いプロテクターと言えるでしょう。
胸の中心部分は守られない

使い勝手のよいHELINX ですが、弱点があるとすれば、胸の中心部(ジッパーを上げ下げする場所)がプロテクターを用いても保護されない箇所になります。非保護箇所は面積的にも大きくは無いので、胸部プロテクターとしての機能は十二分に果たしてくれます。心配性の方で、念の為、中心部分も保護したいとお考えの方はTECCELLを選ぶことをおすすめします。
TECCELLの得意・不得意分野
保護面積が大きい

TECCELLの魅力は2枚のプロテクターを1枚の板状にできる点にあります。
通常のセパレートタイプでは、その仕様上、ジャケットのジッパー部分はどうしても保護することはできません。胸の中心部分がノーガードとなりますが、TECCELLではこの部分も保護する事が可能なため、プロテクター1枚での防御力は高いと言えます。
プロテクト面積が広い
いつ事故に遭遇するかは誰にも分かりません。運悪く胸の中心部(プロテクターが入っていないジッパー部分)に小石などがめり込んだら…激痛を伴うのは想像するに容易いかと思います。
こういった不測の事態にも対応できるのが、TECCELLプロテクターと言えます。
胸部プロテクター界最軽量

このプロテクターのもう1つの特徴がその重量にあります。250gと胸部プロテクター界でも最軽量を誇る重さとなっています。
ライディングジャケットには、胸部・肘・肩・背中と複数の箇所にプロテクターを内蔵する事で安全性を高められます。その反面、ジャケット自体が重くなり、体への負担が増すばかりです。
TECCELLの着用はジャケットの重量を緩和し、ツーリング疲労・走行疲労を軽減してくれます。疲労の軽減する事で運転に集中でき、安全運転・とっさの判断を鈍らせる事もありません。
疲労軽減は安全運転に繋がり、事故を抑止する効果をもたらす
ジャケットの軽量化を目指している人・疲労軽減効果を得いた人・運転に集中できる環境を作りたいと思っている人にはオススメのプロテクターです。
装着の手間・高い

2枚のプロテクターを1枚の板状に噛み合わせる事でHELINXにはない保護面積を確保する事ができる反面、ジャケットの着る度にプロテクターを1枚にくっつけ合わせる手作業が発生します。
要するにちょっと面倒くさいということです。とは言え、この作業は一瞬で終わるので、時間が取られるとう訳でもありませんが、ここは自分の性格が出るかと思います。私はなんとも思わないタイプですが、人によってはダルいと思う人もいるかも知れません。
もう一つは金額面です。HELINXの価格は8580円に対し、TECCELL14300円。手が出せない価格帯でもないですが、HELINXの価格帯を見てしまうと後ろ髪引かれるのも事実でしょう。
「装着がめんどくさいから使わなくなる」自分の性格を考慮して、大きなデメリットと感じなければテクセルの向きの性格でしょう!
まとめ
万能性でみればHELINX、防御力視点でみたらTECCELL。こんな感じでしょうか。
プロテクターは装着して初めて意味をなします。胸部プロテクター未装着でツーリングに行くのは、警視庁が出しているデータを見る限り、なるべく控えた方が良いといえます。
装着が億劫ならHELINX、めんどうに感じてしまうならTECCELL。
こういった選び方でも問題ありません。
胸に一枚シールドを貼ってから今後のツーリングライフをおくっていきましょう。最悪の事態からあなたの身を守ってくれます。