
ヘルメットだけで、本当に大丈夫?
バイクに乗るとき、ヘルメットは必ずかぶりますよね。では、そのほかのプロテクターはどうでしょうか?「面倒だから」「近くしか走らないから」と、胸や肩のプロテクターを怠っていませんか?この記事では、警視庁のデータをもとに、プロテクターがいかにあなたの命を守ってくれるかを解説します。
なぜプロテクターが必要?バイクは車と違って守ってくれない



バイクと車の安全性は全く違う!
車を運転しているとき、あなたはエアバッグやシートベルト、頑丈なボディに守られています。しかし、バイクにはそうした安全装置がありません。バイクの事故では、衝撃がダイレクトに体に伝わり、投げ飛ばされることもあります。
プロテクターは、この衝撃を吸収・分散させ、身体へのダメージを大幅に軽減してくれる、あなたの命を守るための最後の砦です。
交通事故だけじゃない!転倒のリスクは身近にある
バイクは不安定な乗り物であり、簡単に転倒します。
- カーブを曲がりきれない。
- 雨で濡れた路面で滑る。
- 路面凍結やぬかるみにタイヤを取られる。
このように、単独での転倒リスクは意外と身近に潜んでいます。
走行中の転倒は、アスファルトの上を生身の体で引きずられることになり、全身に大きなダメージを受けます。プロテクターは、このような擦過傷からも体を守ってくれる頼もしい存在なのです。
警視庁のデータが示す、致命傷となる部位



ヘルメットの次は、どこを守るべき?
バイク事故で致命傷を負うのは、一体どの部位が多いのでしょうか?警視庁の統計データによると、致命傷となった部位の6~7割は「頭部」と「胸部」が占めているという事実があります。
これは、脳みそや心肺といった、人間にとって超重要な臓器がある場所だからです。この部位にダメージを負うと、致命傷になるリスクが跳ね上がります。つまり、頭部と胸部を守ることこそ、命を守ることと直結しているのです。
頭部を守るためのヘルメットは、ほとんどのライダーが着用しています。しかし、胸部プロテクターの着用率は、残念ながら10%未満と非常に低いのが現状です。
命を守る「胸部プロテクター」はなぜ着けない?



わかってる。でも…面倒なんだよね
ヘルメットの着用は法律で義務付けられていますが、胸部プロテクターの着用は任意です。そのため、その着用率は、残念ながら10%未満と非常に低いのが現状です。
- 「着け心地が悪くて暑い」
- 「ゴツくて動きにくい」
- 「近場しか走らないから大丈夫だろう」
誰もが一度はそう思ったことがあるかもしれません。
しかし、命に関わる事故は、いつ何時起きるか分かりません。そして、致命傷となる確率が最も高い「胸部」を無防備にしているのは、ヘルメットをかぶらずにバイクに乗るのと同じくらい、危険な行為だと言えます。
胸部プロテクターは、命を守る上で「面倒だから」という意識は、言い訳になりません。
手軽に購入できる製品も多数ありますので、値段が高いという理由も、命を守る上では言い訳にならないでしょう。
あなた自身の大切な命を守るため、バイクに乗る時は必ず胸部プロテクターを着用するようにしましょう。ない最重要アイテムです。


プロテクターを簡単に着用する2つの方法



プロテクターは「着けるのが当たり前」にしよう!
「面倒だから着けない」という考えを変えるには、プロテクターを「着けるのが当たり前」になるような工夫が必要です。
プロテクター内蔵のライディングウェア
最も手軽で安全なのが、プロテクターが内蔵されたライディングウェアを着ることです。
ジャケットの中に、胸、背中、肩、肘のプロテクターを収納できるポケットが付いているものが多く、これなら普段着るアウター感覚でプロテクターを着用できます。
わざわざプロテクターを単体で着脱する手間がなくなるため、「面倒くさい」という気持ちが大きく軽減されるでしょう。
プロテクター内蔵のライディングパンツ
上半身だけでなく、下半身も守る必要があります。ライディングパンツには、膝、お尻、腰などにプロテクターを収納するポケットが付いています。
膝や腰は、転倒時に地面に強く打ち付けやすい部位です。ライディングパンツを履くことで、下半身全体の保護を簡単に実現できます。
まとめ



自分のため、そして大切な人のために
ここまで、バイクに乗る際のプロテクターの重要性について見てきました。
バイクは楽しく、素晴らしい乗り物ですが、同時に危険と隣り合わせです。万が一の事故が起きたとき、あなたを守ってくれるのは、身につけたプロテクターだけです。
特に、警視庁のデータからもわかるように、致命傷のリスクが高い「頭部」と「胸部」は必ず守らなければなりません。
プロテクターは、面倒に感じることもあるかもしれません。しかし、それは命を守るための、絶対に欠かせない「投資」です。
今日からプロテクターの着用を習慣づけることで、あなた自身だけでなく、あなたの帰りを待っている大切な人たちを守ることにもつながります。
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