にこぞう「冬用を持ってるのに、なぜジャケットを追加で買った?」その理由は、秋のツーリングで味わった『首元の不快な汗』にありました。
せっかくのツーリング日和、朝の冷え込みに合わせてジャケットを着て出かけたものの、日が昇るにつれて地獄を見たことはありませんか?
僕がRSタイチのRSJ730(ソフトシェル オールシーズンパーカ)を買い足したのは、まさにその「蒸れ」が原因でした。防水ジャケットは風を通さない最強の味方ですが、一度汗をかくと逃げ場がなく、首元がベタついて「もう脱ぎたい!」と叫びたくなる。カタログスペックだけでは見えてこない、運転中の体温調整の難しさこそ、ジャケット選びの真の難所。
この記事では、そんな失敗を経てたどり着いた「防水 vs 撥水」の使い分けと、僕が1,200kmの極寒旅であえて選んだ「真の正解」を、RSタイチ厳選4モデル+αで徹底比較します。
比較の軸!防水 or 撥水、それが運命の分かれ道



「どっちでもいい」は一番危ない。自身のツーリングスタイルが『雨を想定するか』で、選ぶべき1枚は決まる!
冬のジャケット選びで、僕が重視するのは機能性の切り分け。カタログスペックの良し悪しではなく、どういう状況で走るかを想像してみてください。
特に秋冬のツーリングは、朝晩の冷え込みと日中の気温上昇という、激しい寒暖差との戦いになります。この変化に対して、安心感を優先して防水を選ぶのか、それとも快適さを優先して撥水を選ぶのか。
この最初の選択を間違えると、せっかくの高価なジャケットも「ただの重い服」に成り下がってしまいます。
防水か、撥水(快適性)か?


「大は小を兼ねるから防水でいいじゃん」と思っていました。しかし、秋の寒暖差の中では、防水の「密閉性」が牙を剥きます。
日中の太陽が上がり、気温が上昇してくると、防水ジャケットの中はサウナ状態。走行風は防いでくれますが、その分、中の熱気も一切逃げません。
汗をかいても吸水性が低い素材のため、首元がベタつき、湿り気がずっと留まるあの不快感…。僕はたまらず走行中にファスナーを全開にしましたが、それでは本末転倒です。


「1枚で何が起きても大丈夫」という安心感。ロングツーリングや、天候の急変が予想される山道を走るなら、この「備え」が命を救います。


ソフトシェル素材特有の「通気性」と「軽さ」が武器。日中の蒸れによるストレスが激減し、快適なライディングが維持できます。
インナーとアウターの「一体感」


冬ジャケットは厚手になるほど、脇周りが窮屈になりがちです。ここで注目すべきはインナーの固定方式。
一般的なオールシーズンジャケットは、アウターの中にインナーを「重ね着」しますが、僕が1,200km旅で選んだウィンター専用モデルは、ファスナーでアウターとインナーがガッチリ「一体化」する仕組みでした。
この一体感があるだけで、脇のツッパリ感が消え、長距離走行時の疲労が劇的に軽減されます。
厳選4モデル比較!「安心」を取るか「軽快」を取るか?



この早見表で、自分のスタイルが『防水派』か『撥水派』かを見極めよう!!!
さて、ここからは僕が実際に比較検討し、納得して選んだ「精鋭4モデル」を具体的に見ていきましょう。RSタイチのラインナップは非常に豊富ですが、実は「防水系」と「撥水系」で綺麗に2つずつ分かれています。
自分が絶対に雨に降られたくない派なのか、それとも雨の日は乗らないし、快適に走りたい派なのか。そのスタンスを明確にしながら、以下のスペック表で全体像をチェックしてみてください。
| タイプ | モデル名 | 特徴 | 防水性 | こんな人におすすめ |
| 防水 | RSJ733 | アノラックスタイル | ◎ | 1枚で万能にこなしたい旅人 |
| 防水 | RSJ731 | ストリートスタイル | ◎ | 高速道路を多用する実用派 |
| 撥水 | RSJ730 | ソフトシェルパーカ | △ | 街乗り・秋の寒暖差を重視 |
| 撥水 | RSJ726 | ミリタリーテイスト | △ | デザインと首元の防寒重視 |
詳細レビュー】RSタイチ秋冬ジャケット、それぞれの「本音」



「どれも良い」ではなく、「ここが気になる」まで踏み込んで比較していきます!
早見表で全体像は掴めましたが、本当に大切なのは実際に着て走った時の感覚。ここからは各モデルの具体的な仕様と、自分の所有するジャケットと比較して感じたリアルな印象を深掘りしていきます。ウェアに求めるこだわりと照らし合わせながら、自分が走っている姿を想像して読んでみてください。
RSJ730:軽快さを極めた、僕の秋の相棒
僕が購入したRSJ730は、とにかく「蒸れない」ことへの回答です。両脇のベンチレーションを開ければ、走行風がスッと熱気を連れ去ってくれます。
防水モデルの時に感じた「首元に汗が溜まって気持ち悪い」という感覚がありません。ソフトシェルなので動きやすく、バイクを降りて歩く時も楽。ただし、防水性は低いため、ガッツリ降られたらレインウェアは必須です。
- 【こんな人にオススメ】
- 「雨が降ったら乗らない」「日中の気温差に対応したい」という、軽快さ重視のライダー。


RSJ733:1枚で完結させたい派の正解
大きなカンガルーポケットは、グローブを外した際や小銭入れを放り込むのに最適。フロントはフルジップなので脱ぎ着もスムーズです。防水性能があるため、急な雨でも「レインウェア着なきゃ!」という焦りがなく、心に余裕が持てます。
- 【こんな人にオススメ】
- 「ツーリングは何が起きるか分からない」と考える慎重派や、1枚で春・秋・冬を万能にこなしたい初心者。
RSJ731:フードのバタつきを許さない高速ツアラーへ
もし、ジャケットを1枚も持っていない状態で、今から冬のツーリングを始めるなら、迷わずこれを選びます。
防水性能を確保しつつ、とにかくストレートで使いやすいモデル。特筆すべきはフードが襟元に収納できる点。
高速走行中、フードが風に煽られるのは意外と体力を削ります。これを収納できるだけで首への負担が激減し、走行時の静粛性も上がります。
色鮮やかなデザインは、バイクを降りて街を歩く際も気分が上がります。
- 【こんな人にオススメ】
- 高速道路を使って遠出することが多い、実利とシンプルさを優先するライダー。
RSJ726:寒風をシャットアウトする「首元の守護神」
前面に配置された多機能ポケットと、高い襟元が特徴。撥水加工なので、雨対策よりは「防寒とスタイル」に寄った個性派モデル。
他のモデルに比べて首周りのガードが厚く、隙間風が入りにくい構造になっています。冬の冷気は「首元」から入るため、ここがしっかりしているだけで体感温度がガラリと変わります。
- 【こんな人にオススメ】
- 冬でもスタイルを崩したくない、かつ首元の冷えを徹底的に抑えたいライダー。
【番外編】1,200km旅で僕が選んだ正解はRSJ723だった



現行モデルじゃないけれど、あえてこれを引っ張り出したのには『命を守る理由』がありました。
ここまで4つの現行モデルを紹介しましたが、実は僕が1,200kmの極寒ロングツーリングに連れて行ったのは、旧モデルのRSJ723(モトレック ウィインターパーカ)でした。
現行の4モデルを差し置いて、なぜ僕が型落ちの723を選んだのか。そこには、真冬の環境で走り抜くための防寒ロジックがありました。カタログ落ちしていてもなお、僕が絶大な信頼を寄せる理由をお話しします。
なぜ、お気に入りのRSJ730(撥水)を置いて、わざわざ防水の723を選んだのか? それは、気温一桁の長距離走行において「防水性能=最強の防風性能」でもあるからです。また、ウィンター専用設計による「インナーとの一体感」が、脇周りの窮屈さを消し、長丁場の疲労を最小限に抑えてくれました。
もし真冬の長距離を走りたいと思っているなら、RSJ723の魂を継承しているRSJ733やRSJ731のような防水モデルが、間違いなく「後悔しない選択」になります。


まとめ:冬ジャケットの重さから、僕を救った「箱」の話



高性能なジャケットを選んだら、次にぶつかる壁は『脱いだ後の重さ』です。
今回紹介したジャケットたちは、プロテクターもしっかりしており、防寒性も抜群。その代わり、脱ぐと重くてかさばるという共通の悩みがあります。
冬のライディングは、装備が重厚になればなるほど、バイクを降りた瞬間にその「重さ」が負担に変わります。せっかく絶景スポットに到着しても、重いジャケットとヘルメットで両手が塞がっていては、ゆっくり写真撮影すら楽しめません。「休憩の質」をどう確保するかは、ツーリングの満足度にも直結してきます。
もし僕のバイクにトップケース(GIVI V47N)がなかったら、1,200kmの旅は苦行になっていたでしょう。ヘルメットと重いジャケット、グローブを両手に抱えて休憩するのは、想像以上に体力を奪います。
カバンを背負って運転するのも一つの手ですが、肩にかかる重みは疲労を蓄積させ、到着時間を遅らせます。疲れた体では、お土産を選ぶ余裕すらなくなってしまうかもしれません。
賢くジャケットを選んだら、次はそれを「どう運ぶか」で、あなたのバイクライフの質が決まってきます。













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