
趣味なのに…なんでこんなに気が乗らないんだろう…
バイクは最高の趣味。でも、「趣味があるんだから、楽しまなきゃいけない」といった義務感に縛られること、ありませんか?
「せっかく買ったのに」「保険も駐車場代も払っているのに…」と、自分を責めてしまうライダーも少なくないはずです。僕もそうでした。
この記事では、そんな風に思っているあなたへ。無理にバイクに乗る必要はありません。その正直な気持ちに寄り添いながら、バイクに乗りたくない理由と、その気持ちを乗り越えるためのヒントを提案します。
大前提として、無理してバイクに乗る必要はない



趣味なのに義務感を感じたら、それはもう趣味じゃない
趣味というものは、あくまでも自分の心を解放し、楽しむためのものだと考えています。自由に好きな場所へ行き、好きなものを食べ、心を満たすこと。それが趣味の大前提です。この大前提があるからこそ、僕は「無理してバイクに乗る必要はない」と考えています。
「なぜか乗りたくない」は、天からの警告かもしれない


「乗りたくないな」という気持ちを無視して無理に乗ってしまうと、それは楽しむための行為ではなく、苦行になってしまいます。しかも、バイクは常に危険と隣り合わせの乗り物です。
心がモヤモヤしていたり、集中力が散漫な状態で無理に運転すれば、本来は防げるはずの事故につながる可能性も高まります。僕は「乗りたくない」と感じる時は、「今日はやめておけ」という天からの暗示かもしれない、と考えるようにしています。
「義務感」が楽しさを奪う


僕も、普段は会社員として働きながら、このブログを含めて複数のブログを運営しています。仕事終わりに疲れていても、「休みの日にまとめて書こう」と自分にノルマを課してしまうことがあります。
しかし、そんな義務感の中で書いた記事は、あまり良いものになりません。バイクも同じです。「乗らなきゃいけない」という義務感で乗っても、心の底から楽しむことはできないでしょう。
バイクは「楽しむためのツール」


バイクは、本来楽しむためのツールです。カスタム、ツーリング、新しい景色との出会い、それぞれに楽しみ方があります。
ただ、その「楽しい」という気持ちの源泉が枯渇してしまう時期は誰にでも訪れます。でも、思い出してください。初めてバイクに乗った時の、あのワクワクした感覚を。50ccのスクーターでも、「どこへでも行ける!」と胸が高鳴ったはずです。
その「なんか知らんけど楽しい」という純粋な気持ちこそが、バイクの持つ本来の楽しさだと思います。その気持ちが戻ってくるまで、今は無理に乗る必要はないのです。
なぜ、バイクに乗りたくないと感じるのか?



僕がバイクから遠ざかってしまう、本当の理由
バイクに乗りたくないと感じる理由は、人それぞれ違います。ここでは、僕自身が経験した具体的な理由を5つ紹介します。きっとあなたにも、共感できる部分があるはずです。
物理的な疲労と心の倦怠感


僕はロングスリーパーなので、睡眠時間が十分に取れないと、体の倦怠感が抜けずにすべての意欲が失われてしまいます。加えて、不規則なシフト制の仕事で生活リズムが崩れることも、大きな要因です。さらに、お酒が好きでついつい飲みすぎてしまうと、疲労が抜けず心身ともに押しつぶされてしまい、バイクに乗るどころではなくなってしまいます。
この物理的な疲れが、バイクへの意欲を失わせる直接的な引き金になることは間違いありません。しかし、僕がバイクから遠ざかる本当の理由は、この後で解説する「原因不明の乗りたくない症候群」にあります。
面倒なメンテナンスと立ちはだかるお金の壁


バイクは乗るだけでなく、維持するにも手間がかかります。僕は普段、洗車やチェーン清掃を自分で行っていますが、近くのコイン洗車場まで道具を持ち運ぶ手間を考えると、それだけで気持ちのハードルが上がってしまいます。もし自宅で気軽に洗車ができれば…と、アパート住まいの僕はいつも考えてしまいます。
さらに、ツーリングにはお金がかかります。都心を抜けて気持ちの良い道を走るためには高速道路を使うことが多いですが、料金は決して安くありません。高速が渋滞していると、「なんで高いお金を払っているのに進まないんだ…」と虚しくなりますし、排気ガスに囲まれるのも正直きついですよね。「今月は節約しなきゃ」という月は、自然とバイクに乗る回数が減ってしまいます。
天候との相性


僕自身、猛暑の中でもツーリングに出かけてしまいますが、雨の中を走ろうとは思いません。ツーリング先が雨予報だと、計画を諦めてしまうことがよくあります。また、ライディングテクニックも自信がないため、路面凍結の恐れがある冬の時期は、バイクを冬眠させてしまいます。「乗りたくない」というよりは「乗れない」時期ですが、これも一つの「バイクに乗らない」理由に繋がっています。
原因不明の「乗りたくない症候群」


そして、最も厄介なのがこれです。仕事の疲れもない、メンテナンスも完璧、天気は晴れ。全ての条件が揃っているはずなのに、「バイクに乗りたくない」「なぜか気が進まない」と感じる時があります。
これはきっと、自分の心が「今は休みたい」と叫んでいるのかもしれません。好きなものが好きになれない、意欲が湧かないというメンタル的な不調。そんな時こそ、無理に乗るべきではありません。
悩みを解決する5つの対処法



バイクから少し距離を置いてみると、また違った景色が見えてくる
バイクに乗りたくないと感じた時、無理やりキーを回す必要はありません。ここでは、僕が実際に試してきた、心のモヤモヤを晴らすための5つの対処法を紹介します。
別の趣味を見つけ、没頭してみる


バイクの趣味は、何もバイクに乗ることだけではありません。ツーリング動画を見たり、カスタムパーツを探したり、ライディングウェアを眺めたり。それはまるで、旅行好きな人が行きたい場所をネットで探したり、新しい洋服をウィンドウショッピングする感覚に似ています。
旅行は計画している時が一番楽しいと言いますが、バイクも同じです。乗らずとも楽しめる趣味の一つになるでしょう。
僕は、バイク以外にブログを書いたり、サウナに行ったり、美味しいご飯と美味しいお酒を飲むのが好きです。特に、お気に入りの飲食店を探すことは、僕にとって最高の趣味です。
そして、他の趣味を育てることは、決して無駄ではありません。やがて、その趣味とバイクを掛け合わせて楽しめる瞬間が訪れるかもしれません。例えば、旅先でサウナを見つけたり、お気に入りのぬいぐるみを連れてツーリングに出かけたり。他の趣味を育むことで、バイクへの情熱が再燃する可能性は大いにあります。
短い距離でも、まずは乗ってみる


「バイクに乗らなきゃ」という義務感に襲われたら、まずは短い距離を走ってみるのも一つの手です。
すべての物事には「作業興奮」という心理効果が働きます。例えば、僕はブログを書くとき、机に座ってパソコンを立ち上げ、書き始めるまでが一番大変です。しかし、一度書き始めてしまえば、集中して作業を進めることができます。
バイクも同じです。走り出すまでが最も労力を使います。少しでもバイクにまたがってみることで、乗る前にはなかった「楽しい」という気持ちが湧いてくるかもしれません。
環境を整え、バイクとの関係を見つめ直す


もしメンテナンスが億劫でバイクに乗りたくないと感じているなら、一度プロに任せてみるのも良いでしょう。僕もレッドバロンでバイクを購入したので、普段のメンテナンスはすべてお任せしています。
自宅に洗車スペースがない、洗車道具を運ぶのが面倒…そんな物理的なハードルを、お店に任せることで解決できます。バイクに乗ること以外のストレスを減らし、バイクと向き合う時間を増やすことで、再びバイクへの熱意が戻ってくるかもしれません。
いっそ、バイクから一度離れてみる


もし、本当にバイクから気持ちが離れてしまっているのであれば、一度距離を置いてみるのも良いでしょう。バイクが好きなのであれば、一時期離れたとしても、きっとまたバイクへの情熱は再燃します。
その時までは、体を休める、心を休める、静養の時期だと割り切ることも大切です。無理に乗り続けると、逆にバイクそのものが嫌いになる可能性すら出てきます。
「いつだってそばにいる」という安心感


バイクの醍醐味は、いついかなる時でも、走りたい時に相棒がそばにいてくれることです。いつでも走り出すことができるという「環境」を維持し続けているだけでも、十分に価値があるはずです。
「乗りたくない」という気持ちに負けず、無理に走る必要はありません。ただ、いつだって相棒はあなたのそばにいる。その安心感こそが、再び走り出す原動力になるでしょう。
まとめ:バイクは「一生の趣味」だと考えよう



バイクから少し離れても、またいつでも戻ってこられる
ここまで、バイクに乗りたくない理由と、その対処法についてお話ししてきました。
最後に、この記事で最も伝えたいメッセージは、「完璧主義にならなくてもいい」ということです。毎週乗らなきゃいけない、必ず長距離ツーリングに行かなきゃいけない、なんていう決まりはありません。
バイクは、時に時間やお金、そして何よりも心の余裕を必要とします。仕事が忙しかったり、疲れている時は、無理に走る必要はありません。ただ、いつだってあなたの相棒は、ガレージや駐車場で静かに待ってくれています。
バイクは、一時的な流行り廃りではなく、あなたにとっての「一生の趣味」です。今は少しお休みして、また乗りたいと思った時にいつでも戻ってこられる。その安心感こそが、バイクを趣味として長く続けていく上で、何よりも大切なことだと僕は思います。
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