
その事故、胸部プロテクターで防げたかも…
胸部プロテクターを付けるべきか迷っているあなたへ。結論から言うと、必ず装着するべきです。ただ、「どれを選べばいいか分からない」「装着が面倒くさそう」といった悩みがあるのも事実です。この記事では、RSタイチの代表的な胸部プロテクター2種類を比較し、あなたのバイクライフに合った選び方をご紹介します。
命を守る話~データで見る胸部プロテクターの重要性
「胸部プロテクターの着用は重要だ」という言葉を耳にしたことはありますよね。もちろん、プロテクターを付けた方が良いのは誰でもわかっているはずです。
では、なぜこれほどまでに多くの場所で、プロテクターの着用が訴えかけられているのでしょうか?その理由は、あなたの命を守るためです。
警視庁のデータによると、バイクの死亡事故における損傷部位は、頭部が約3割、胸部が約3割を占めています。つまり、死亡事故の6割以上が、ヘルメットや胸部プロテクターで守れる部位なのです。
しかし、ヘルメットは着用が義務付けられているため、全てのライダーが100%着用しています。一方、胸部プロテクターの着用率はどうでしょうか?こちらも警視庁のデータですが、着用率はわずか10%に届いていません。
これでは、本来守られるはずの命が守られない状況です。
「みんななんで胸のプロテクターをしないの?」という疑問が浮かぶかもしれませんが、これにも明確な理由があります。それは「着用が面倒くさい」というものです。
バイクに乗らない人からすれば、信じられないかもしれません。胸を強打すれば死亡する確率が上がるのに、「面倒くさい」という理由だけで命を危険にさらしていると捉えられても仕方ないでしょう。
確かに、着用が面倒なプロテクターもありますが、そうでないタイプも増えています。次からは、そんな「面倒くさい」という悩みを解決してくれる、RSタイチのプロテクターを比較していきましょう。
なぜRSタイチのプロテクターを比較するのか?



信頼性と選びやすさ、両方大事!
多くのバイク用品メーカーがある中で、なぜRSタイチのプロテクターに注目したのか。それには、いくつかの理由があります。
手に入れやすい有名ブランドだから
プロテクターを着用しない理由として「面倒くさい」が挙げられましたが、その前に「買うのが面倒」と感じる人も少なくありません。RSタイチは、多くのバイク用品店やオンラインショップで手軽に購入できる、信頼性の高い有名メーカーです。
2つの悩みに応える製品があるから
RSタイチは、ライダーがプロテクターを選ぶ際に重視する、以下の2つの悩みに応える製品を展開しています。
- 「手軽さや快適性を重視したい」という方には「HELINX(ヘリンクス)」
- 「とにかく防御力、安全性を重視したい」という方には「TECCELL(テクセル)」
この2つの製品を比較することで、読者は自分のバイクライフに合ったプロテクターを、迷うことなく選ぶことができます。
RSタイチの胸部プロテクター2選を徹底比較



HELINXとTECCELL、どっちを選べばいいの?
プロテクター選びで失敗したくない、その気持ちはよく分かります。特に「面倒くさい」という気持ちは、プロテクターにとって最大の敵です。
自分に合わないものを選んでしまうと、せっかく購入したのに使わなくなってしまうかもしれません。ここでは、RSタイチの2つのプロテクター、HELINXとTECCELLのメリット・デメリットを詳しく見ていきましょう。
HELINX(TRV079)のメリット・デメリット
定価 | ¥8,580 (税込 |
装着方法 | スナップボタン |
重量 | 390g |
CEレベル | レベル2 |
特徴:通気性と手軽さを両立したセパレートタイプ
HELINXは、左右の胸を守るプレート2枚で構成されたセパレート型のプロテクターです。プロテクター自体に細かな通気孔が開けられており、高い通気性が確保されています。RSタイチのジャケットはもちろん、スナップボタン式のジャケットであれば他社製品にも装着可能です。
メリット
- 圧倒的に手軽で使いやすい
HELINXは、「面倒くさい」という悩みを解消するために生まれたプロテクターと言っても過言ではありません。TECCELLのように左右のプロテクターを結合させる手間がなく、ジャケットに取り付けたまま使用できます。どんなに性能が良くても、使わなければ意味がないという点で、これは非常に重要なメリットです。 - 熱気がこもりにくい高い通気性
プロテクター自体に通気孔があるため、熱気がこもりにくく、特にメッシュジャケットとの相性が抜群です。走行風を胸部全体に行き渡らせることができるので、暑い夏のライディングでも快適性を保ち、熱中症対策にもつながります。 - 比較的手頃な価格
TECCELLに比べて価格が抑えられており、手に取りやすいのも大きな魅力です。初めて胸部プロテクターを試す方でも、気軽に購入しやすい価格帯と言えるでしょう。
デメリット
- 胸の中心部分が守られない
使い勝手の良いHELINXですが、唯一の弱点は、左右のプロテクターの間にできる胸の中心部が保護されないことです。面積は小さいものの、この部分を完全にガードしたいという方は、TECCELLを選ぶことをおすすめします。
TECCELL(TRV067)のメリット・デメリット
定価 | ¥14,300 (税込) |
装着方法 | スナップボタン |
重量 | 250g |
CEレベル | レベル2相当(prEN1621-3 level2) |
TECCELLは、左右のプロテクターを中心の結合部で噛み合わせることで、1枚の板状になる珍しいタイプのプロテクターです。HELINXでは守れない胸の中心部分までカバーするため、防御面積が広いのが特徴です。また、胸部プロテクターの中でも最軽量級の250gを実現しています。
メリット
- 広い防御面積で胸部全体をガード
TECCELL最大の魅力は、胸の中心部分までしっかりと保護できる点です。万が一の転倒時、胸部のジッパー部分に衝撃が加わるリスクを軽減し、より高い安全性を提供します。 - 胸部プロテクター界最軽量の250g
肩や肘、背中など、複数のプロテクターを内蔵するライディングジャケットは重くなりがちです。TECCELLはその軽さで、ジャケット全体の重量を緩和し、ツーリング時の疲労軽減に貢献します。疲労が軽減されれば、運転への集中力も維持しやすくなり、安全運転につながります。
デメリット
- 装着にひと手間かかる
HELINXと違い、ジャケットを着る度に左右のプロテクターを噛み合わせる手作業が発生します。慣れれば一瞬で終わる作業ですが、少しでも面倒だと感じる方には向かないかもしれません。 - 価格がHELINXより高め
HELINXに比べて価格は高めに設定されています。しかし、その分、防御力や軽量性といった高い性能を得られるため、安全性を最優先する方にとっては、納得できる価格と言えるでしょう。
万能性を求めるか?防御力を求めるか?



あなたのバイクライフに合うのはどっち?
HELINXとTECCELL、それぞれのメリット・デメリットを理解していただけたでしょうか?どちらも素晴らしいプロテクターですが、選ぶべきはあなたの「バイクライフ」と「性格」です。
【HELINXが向いている人】
- 面倒なことは避けたい:とにかく手軽にサッと装着したい人。
- 夏のツーリングが多い:通気性を重視し、快適に走りたい人。
- 普段使いがメイン:防御力よりも、汎用性の高さを求める人。
HELINXは、「これなら毎日でもつけられる」と思える、まさに万能なプロテクターです。
【TECCELLが向いている人】
- 安全性を最優先したい:胸の中心部分まで、完璧に守りたい人。
- 長距離ツーリングが多い:軽量性を重視して、疲労を軽減したい人。
- とにかく最高の性能が欲しい:多少の手間や価格は気にしない人。
TECCELLは、「少しの妥協もしたくない」という、安全に対する意識が高い人におすすめです。
まとめ
ここまで、RSタイチの2つの胸部プロテクターを比較してきました。
どちらの製品にもメリット・デメリットがありましたが、忘れてはならない最も重要なことは、「どのプロテクターも、未着用よりはるかに安全」ということです。
「面倒くさい」「どれがいいか分からない」といった理由でプロテクターを諦めてしまっては、せっかくのバイクライフが危険にさらされてしまいます。
今回の記事で紹介したHELINXとTECCELLは、それぞれ異なるニーズに応える素晴らしい製品です。あなたの性格やライディングスタイルに合わせて、最適な一つを選んでみてください。
プロテクターは「もしも」の時に、あなたの命を守ってくれる大切なパートナーです。ぜひ、今日から胸部プロテクターを装着して、安心・安全なバイクライフを楽しみましょう。
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