にこぞうジャケット買ったぞ!背中は…って、これただの薄っぺらいスポンジじゃん!
新しいライディングジャケットを購入したとき、誰もが一度は通る道があります。それは、背中のポケットに最初から入っているプロテクターを引っ張り出した瞬間の、あの何とも言えないガッカリ感。
僕はRSタイチのジャケットを数多く所有していますが、毎回「この背中のクッション(ウレタンフォーム)、ぶっちゃけ要らなくない?これを無理に入れるくらいなら、100円でもいいから販売価格を安くしてほしい」と思ってしまいます。
確かに軽くて柔らかいですが、もし時速数十キロでアスファルトに背中から叩きつけられたとき、このスポンジ一枚で本当に脊椎を守れるでしょうか。
これでは無理があるので、速攻で安全基準の最高峰である「CEレベル2」の背面プロテクターへ買い換えることを決意しました。
ここで迷わず即決できたのには、過去に「普段着の下にプロテクターベストを着れば、ジャケットを買わなくてよくね?」という考えがあって、しかも、ツーリング先で苦い経験もしたから。
僕がインナーベストでの失敗を経て辿り着いた、サラリーマンライダーのための「疲れない安全装備の正解」をすっきりとお話しします。
【黒歴史】「これさえ買えばライディングジャケットは不要」と本気で思っていた時期の話



普段着のパーカーの下に忍ばせればスマート。そう思って買ったコミネのベストで、まさか15分で限界が来るとは思いませんでした。
バイク用のジャケットは、安全性と引き換えにどうしてもデザインが独特になりがちです。週末くらいはもっと自由でおしゃれな普段着のパーカーやアウターを着て、きままにソロツーリングを楽しみたいと考えていました。
そんな僕の理想を叶えてくれる神アイテムに見えたのが、コミネの「SK-694 CE ボディプロテクションライナーベスト」。


これをインナーとしてTシャツの上から羽織り、その上にお気に入りのアウターを重ね着すれば、見た目は完全な私服でありながら、中身はガチガチの安全性を確保できます。
ところが、意気揚々とそのスタイルで走り出してわずか15分後…背中の筋肉がバキバキに痛み始めたのです。
原因は、ベストの構造にありました。この製品はインナーとして着るために、ベースとなる生地が非常に薄く作られています。そのため、背中に入っている重厚なプロテクターの重量に生地が耐えきれず、「でろん」とたわんでしまっていたのです。


体全体で均等にプロテクターの重みを支えたいのに、ベストが変形して下に引っ張られるため、僕の体は無意識にバランスを取ろうとして変な力が入り続けていました。
結果的に、余計なところに荷重がかかり、本来バイクの運転では使わない筋肉を酷使してしまった結果、たった15分で限界を迎えてしまった…というわけです。
僕の体型やライディングポジションには合わなかったようで、残念ながら僕にとっては全く使えない品物となってしまいました。僕には合いませんでしたが、「短時間の通勤通学しか使わない」「普段着スタイルを何が何でも貫きたい」という人には別の評価になるかもしれません。
気になる方は、僕の苦い失敗談を踏まえた上で、以下のリンクから実際の形状を確かめてみてください。
適切なサイズのジャケットに「内蔵」すれば、重さもモコモコ感もゼロ



ネットでは『CEレベル2にすると重くなる』なんて言われがちですが、僕の場合は全くそんなことありませんでした。
インナーベスト型で背中がバキバキになるという手痛い失敗をしたので、「やっぱりプロテクターはライディングジャケットの中に直接入れよう」と心に決めました。
背中にプロテクターを入れると「重くなって肩が凝る」「背中がモコモコしてシルエット崩れる」といった不安がありましたが…そんな不満は完全に吹き飛びました。
正しいサイズ選びがもたらす「重量分散」の魔法


僕が当初懸念していた「重さ」や「窮屈さ」を、感じなかったのか。その理由は、ライディングジャケットそのものが持つ高いホールド力にありました。
インナーベストの時のように生地がたわんで後ろに引っ張られるのとは違い、バイク専用に設計されたジャケットは、肩や胸、背中全体で均等にウェアを支える構造になっています。
自分の体型にぴったりの、適切なサイズのジャケットを選んでいれば、中に入れたプロテクターが身体のラインにジャストフィットします。
これにより、プロテクター単体の重量がどれだけあろうとも、ジャケット全体に重さが綺麗に分散されるため、体感的には「重くなった」とは全く感じなくなるのです。
8時間、10時間走っても「プロテクターによる疲労」は溜まらない


背中にしっかりとしたCEレベル2のプロテクターを内蔵した状態で、8時間、9時間、時には10時間を超えるような長距離ソロツーリングに何度も出かけています。
それだけの長時間バイクに乗り続けていれば、当然ツーリング全体の疲労感や、お尻の痛みなどはそれなりに蓄積されます。しかし、「背中のプロテクターが重くて疲れた」「肩が凝って運転に集中できなくなった」ということは、過去に一度たりともありませんでした。
見た目のモコモコ感についても、ジャケットのサイズが合っていれば外見的な変化はほとんどなく、鏡を見ても戸惑うようなことは一切ありません。体に正しくフィットした安全装備は、ライダーに重さを意識させることすらなく、ただ牙を隠して背後を守ってくれるのです。
【検証】RSタイチのジャケットに、背中のCEレベル2をスマートに入れる



僕の相棒であるウインターパーカーとの相性も抜群。あのペラペラパッドとは、安心感の次元が違います。
僕が現在、真冬のソロツーリングの相棒として3年以上愛用しているのが、RSタイチの「モトレックウィンターパーカー」です。このジャケットも、購入時の初期状態では例に漏れず薄っぺらいクッションフォームが入っているだけでした。


初期のスポンジを抜き去り、TRV044を挿入する安心感


ジャケットを入手して袋から出した瞬間、背中のペラペラ感を確認し、迷わずタイチ純正の「TRV044(CE バックプロテクター)」を別注文して入れ替えました。
このTRV044は、欧州の厳しいCE規格の「レベル2」をクリアしている、非常に頼もしい背面プロテクターです。
もともと入っていたウレタンフォームを引っ張り出し、代わりにこのTRV044を背中のポケットに滑り込ませる。これだけの作業で、ジャケットの防御力は文字通り桁違いに跳ね上がります。後ろから包み込まれるような圧倒的な安心感は、あの初期装備のスポンジのままでは絶対に味わえない、大人の走りの余裕を生んでくれます。
月曜日の本業に「疲れ」を残さないための、隠れた最重要スペック


多くのバイクブログや安全啓発サイトでは、プロテクターの価値を「転倒したときに死なないため」という命の観点だけで語りがちです。
もちろんそれが最優先ですが、僕はサラリーマンライダーとして、もう一つ別の大きなメリットを感じています。それこそが、「翌日の仕事に疲れを残さないための疲労軽減効果」です。


1章でお話ししたコミネのベストのように、体にフィットしない装備をつけて走ると、プロテクターの重みで変な荷重がかかり、ライディング中に無駄な力みが生まれます。
走行中の風圧や振動に耐えるため、変な位置の筋肉を常に酷使し続けることになるので、バイクを降りたときには背中がバキバキになり、翌日の月曜日まで引きずるような激しい疲労困憊状態に陥ってしまうのです。


逆に、適切なジャケットにプロテクターを身体に密着させると、ライディング中の不要な「力み」が綺麗に消え去ります。
無駄な筋肉を使わずにリラックスして1日中きままなソロ走行を楽しめるため、週末に何百キロ走ろうとも、月曜日の朝からすっきり本業の会社へ出勤することができます。
【結論】「体に密着しているか」が、大人のライダーズライフの質を決める



プロテクター選びの本質は、スペックの数字だけじゃない。自分の体に無駄な荷重をかけないこと。
バイクのプロテクター選びの本質は、カタログに書かれているスペックの数字や防御力の高さも大切ですが、「自分の身体に無駄な荷重をかけず、どれだけ自然に密着してくれるか」も大切です。


体に合わないインナー型を無理して着用し、15分で背中がバキバキになるようなストレスを抱えるくらいなら、最初から信頼できるジャケットの背中ポケットに、純正のプロテクターを内蔵してしまうのが一番の近道です。


バイクを降りて観光地を歩いたり、休憩所でアウターを脱いだりしたときも、中のプロテクターはジャケット側に固定されているため、自分の見た目のシルエットは完全にスマートなまま。周囲の視線を気にすることなく、一人の時間を贅沢に楽しむことができます。
ウレタンのスポンジから、このTRV044へ交換する。たったこれだけのことで、週末のソロツーリングの快適性と、万が一の際の安全性が同時に手に入ります。
これを一枚背中に忍ばせておくだけで、翌日の仕事に向かうあなたの体力が大きく変わることを、僕の体験をもって保証します。
平穏なバイクライフを続けるための、最初のアップデート



『まだ転んだことがないから不要』ではなく、無事故を更新し続けるために、今すぐあのスポンジを抜いてください。
ありがたいことに、これまで大きな事故や転倒を経験することなく、平穏できままなバイクライフを送り続けています。だからこそ、「今までコケたことがないんだから、わざわざ背中のプロテクターを高いものに変える必要なんてないでしょ」という意見を持つ人の気持ちも分かります。
しかし、全くの逆だと思うのです。無事故の記録をこれからもずっと更新し続け、大好きな旅を長く長く楽しむためにこそ、あらかじめ最悪の事態を想定して「絶対防御」を身にまとっておくべきだと。
あなたのジャケットの背中に、薄っぺらいウレタンのスポンジが入ったままなら、今週末のツーリングに出かける前に、ぜひそれを抜き去ってください。
疲れない正しい内蔵型プロテクターを選び、無駄な力みのない自由な走りを手に入れること。それこそが、本業もバイクも全力で楽しむ、大人のライダーにふさわしい賢い選択肢だと信じています。









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