
胸部プロテクター、本当に必要なの?
「胸部プロテクター、本当に必要?」そう思っているライダーは、少なくないかもしれません。しかし、バイクの死亡事故で最も多い死因は頭部損傷、そして第2位が胸部の強打です。僕自身も、いつ何があるか分からないからこそ、胸部プロテクターの装着は欠かせないと考えています。
この記事では、人気メーカーであるRSタイチとKOMINEの代表的な胸部プロテクターを徹底比較。それぞれの特徴や強み、弱みを解説し、あなたの命を守るためにぴったりの一枚を見つけるお手伝いをします。
バイク乗りの命を守る!胸部プロテクターの重要性



もしもの時、後悔しないために
バイクに乗るということは、常に危険と隣り合わせ。誰もが事故を起こしたいとは思っていませんが、万が一の事態に備えることはライダーの義務です。
法律上、ヘルメットなしでバイクに乗ることはできません。頭はヘルメットで保護する環境が整っていますが、胸部はそうではありません。
警察庁の統計によると、バイク事故における死亡原因で最も多いのは頭部損傷ですが、第2位は胸部の強打です。胸部プロテクターを装着していない場合、ハンドルや路面への衝突によって内臓が損傷し、命を落とす危険性が高まります。
しかし、警視庁の調査では、胸部プロテクターの着用率はわずか9.8%にとどまっています。ヘルメットやグローブは装着しても、胸部プロテクターは「邪魔」「動きにくい」といった理由で敬遠されがちです。
でも、考えてみてください。もしもの時、数万円のプロテクターをケチったことで命を失うことになったら…これほど後悔することはないはずです。僕たちは、自分の命と引き換えにバイクに乗っているわけではありません。
胸部プロテクターは、決して「お守り」ではありません。それは、危険から身を守るための「必須の装備」なのです。
比較するプロテクターはRSタイチとKOMINEの主力モデル



一体、どんな製品を比べるんだ?
胸部プロテクターの重要性がわかったところで、次に具体的な製品を見ていきましょう。
今回は、バイク用品で絶大な人気を誇る2つのメーカー、RSタイチとKOMINEの胸部プロテクターを徹底的に比較します。
安全性と快適性を両立する、機能性に優れたモデルが豊富。
コストパフォーマンスに優れ、シンプルで使いやすいモデルが豊富。
この2つのメーカーは、それぞれ異なる強みを持っています。各メーカーの代表的なモデルを比較することで、あなたのバイクライフに本当に必要なプロテクターが見えてくるはずです。
徹底比較!6つの項目で見るRSタイチとKOMINEの優位性



製品の良し悪しは、数字と構造で決まる!
ここからは、RSタイチとKOMINEの代表的なプロテクターを、6つの項目に分けて徹底比較していきます。きます。
【比較項目1】価格
プロテクターを選ぶ上で、まず気になるのが価格です。KOMINEの製品は、3,000円台から購入できるモデルがあり、コストパフォーマンスに優れています。一方、RSタイチの製品は、5,000円〜8,000円台のモデルが多く、KOMINEよりもやや高価な傾向にあります。
【比較項目2】CEレベル
CEレベルとは、欧州の安全基準を満たしていることを示す規格です。レベル1とレベル2があり、レベル2の方がより高い衝撃吸収性を持っています。両メーカーともレベル1とレベル2のモデルをラインナップしていますが、RSタイチはレベル2のモデルが主力です。
【比較項目3】耐貫通性・耐衝撃性
耐貫通性は、鋭利なものが刺さるのを防ぐ性能。耐衝撃性は、衝突時の衝撃を吸収する性能です。RSタイチは、プラスチックプレートでガードするモデルが多く、耐貫通性に優れています。KOMINEは、樹脂とウレタンを組み合わせたモデルが多く、耐衝撃性に優れています。
【比較項目4】互換性
互換性とは、様々なメーカーのジャケットに装着できるかどうかのことです。KOMINEの製品は、他メーカーのジャケットにも装着しやすいように設計されているモデルが多く、汎用性が高いのが特徴です。RSタイチは、自社製品への装着を前提としたモデルが多いため、購入前に互換性を確認する必要があります。
【比較項目5】取り付け方法
プロテクターの取り付け方法は、快適性に直結します。RSタイチはボタンで簡単に着脱できるモデルが多いです。KOMINEは、マジックテープで固定するモデルが多く、調整しやすいのが特徴です。
【比較項目6】重量
プロテクターは常に身につけるものなので、軽さは非常に重要です。
KOMINEの多くのモデルは、価格と安全性のバランスを重視しており、軽量でコストパフォーマンスに優れた製品が豊富です。一方、RSタイチは、より高いレベルの安全性と快適性を追求した製品が多いのが特徴です。その中でも、最軽量モデルに特化した製品もラインナップしています。
例えば、RSタイチの「TRV063 テクセル チェストプロテクター」は、胸部プロテクター界隈でもトップクラスの軽さを誇ります。長距離ツーリングなどで体への負担を軽減したい人には最適な選択肢です。
【目的別】RSタイチ vs KOMINE!あなたに合うのはどっち?



僕のバイクライフには、これが必要だ!
これまでの比較項目を踏まえて、「結局、自分にはどっちがいいの?」という疑問にお答えします。あなたのバイクライフのスタイルに合わせて、最適なプロテクターを選びましょう。
総合点が高いプロテクターが欲しい人向け
一番おすすめなのは、RSタイチの「TRV069 クロスレイ チェストプロテクター」です。
耐貫通性・耐衝撃性に優れ、軽量性も両立しているため、総合点が高い製品と言えるでしょう。難点は値段がやや高いところですが、スナップボタン式のジャケットであれば、メーカーを問わず装着できる汎用性も魅力です。
「胸部プロテクターはこれ一つでOK!」というベストバイを探している方には、まさにうってつけの商品です。
コストを抑えたい人向け
「まずは手軽にプロテクターを試したい」「できるだけ安く済ませたい」という人には、KOMINEの「SK-809 CEレベル2 マルチチェストプロテクター」が非常に良い選択肢です。
このプロテクターは低価格でありながらCEレベル2という高い安全基準を満たしており、コストパフォーマンスに優れています。さらに、プロテクターを直接体に身につけるタイプなので、ライディングジャケットの種類やメーカーを問わず、私服の下にも装着することができます。
初めて胸部プロテクターを購入する人や、ジャケットを選ばずに使える手軽さを求める人には、特におすすめできるモデルです。
汎用性・互換性を重視する人向け
「スナップボタンやメーカーを気にせずプロテクターを使いたい」という人には、RSタイチとKOMINEのどちらも選択肢に入ります。
KOMINE
- SK-840 CEレベル2インナーチェストアーマーマルチ
スナップボタン式を採用しているため、対応するジャケットであればメーカーを問わず装着できます。
- SK-809 マルチチェストプロテクター
プロテクターを直接体に身につけるタイプなので、ジャケットの形状やメーカーを一切気にする必要がありません。金額も手頃で、初めての人にもおすすめです。
RSタイチ
- TRV069 クロスレイ チェストプロテクター
スナップボタン式を採用しており、他メーカーのジャケットにも装着可能です。安全性と軽量性を両立したモデルで、多くのライダーに選ばれています。
- TRV063 テクセル チェストプロテクター
こちらもスナップボタン式で、他メーカーのジャケットに装着できます。プロテクター全体が軽量かつ通気性の良い構造のため、長時間のライディングでも快適です。
お持ちのジャケットがスナップボタン式であれば、両メーカーのプロテクターから、デザインや価格、軽さなど、あなたの好みに合わせて選ぶことができます。
軽さを求める人向け
長距離ツーリングでは体に負担がかかるため、少しでも軽量なものが欲しいと思う人も多いでしょう。そんな人には、RSタイチの「TRV063 テクセル チェストプロテクター」が最適です。
胸部プロテクター界隈でも最軽量クラスの重量230gを実現しており、軽量性と通気性を両立しています。ジャケット全体の軽量化によって体の負担が軽減され、ツーリングがより快適になります。肩や背中の凝りが気になる人にもおすすめです。
利便性を追求するなら
利便性を重視するなら、RSタイチの「TRV067 テクセルセパレート チェストプロテクター」のようなセパレートタイプがおすすめです。
一枚板タイプよりも剛性は劣りますが、出先でカバンにしまったり、コンパクトに収納したりできるため、ツーリング先でも身軽に動きたい人にはぴったりです。
まとめ:自分のバイクライフに合ったプロテクターを選ぼう
今回は、人気メーカーであるRSタイチとKOMINEの胸部プロテクターを徹底的に比較しました。
- RSタイチは、CEレベル2という高い安全性を備えつつ、快適な装着感を求める人におすすめです。
- KOMINEは、手頃な価格で手に入れたい人や、他メーカーのジャケットとの互換性を重視する人におすすめです。
どちらのプロテクターも、装着しないよりはるかに安全です。バイクは自由で楽しい乗り物ですが、同時に危険と隣り合わせであることも忘れてはいけません。自分のバイクライフのスタイルや、プロテクターに何を求めるのかを考え、安全と快適性の両方を満たすベストな一枚を選んでください。
僕たちは、自分自身の命を守る義務があります。プロテクターは、決して「お守り」ではありません。それは、後悔しない未来のための「必須の投資」なのです。
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