にこぞう夏は走りたいけど、あの汗とベタベタを思い出すと正直億劫になるんだよね…
夏のツーリングは、どこまでも続く青空と開放感を楽しめる最高のシーズンである一方、避けて通れないのが「過酷な暑さと汗」という現実です。
フルメッシュジャケットを着ていても、信号待ちのたびにアスファルトからの照り返しが容赦なく体力を奪い、インナーが汗でビチャビチャになるあの不快感は、ライダーの集中力をじわじわと削っていきます。
「気合と根性で乗り切る」なんて時代遅れのパワー論では、熱中症のリスクを高めるだけで安全なライディングはできません。かといって、高価な大型装備を買い替えるのは予算的にもハードルが高いもの。
そこで今回は、大掛かりな散財をせずとも、小さな工夫の積み重ねで劇的に快適性を上げる「夏のおすすめ小物」に焦点を当てて紹介します。
僕自身の泥臭い失敗や実体験ベースの対策を知ることで、あなたの夏のツーリングの質がどう変わるのか、ぜひ最後まで読んで確かめてみてください!
なぜ夏ツーリングは「不快」なのか?



熱いからだよ!!!!
こんなお叱りの声が聞こえてきそうです。「暑さ」と「汗」―この2つが、時には体を蝕み、時にはツーリングの楽しさを根底から奪っていく元凶です。
車ならまだしも、僕たちバイク乗りは着の身着のまま、屋根もなければ冷房もない環境を体一つで駆け抜けています。僕はつくづく思います…バイク乗りって、やっぱりドMの集まりなのだろうかと。


改めて言うまでもなく、夏のツーリングが不快になる理由は「暑さ」と「汗」の2つに尽きます。高温多湿な日本において、炎天下の走行はそれだけで熱中症のリスクと隣り合わせです。汗で服がびちゃびちゃになり、下着が肌にまとわりつくあの不快感。気合と根性で「我慢すればいい」と考えるパワー系の人もいますが、それはただの無謀なリスクヘッジ不足でしかありません。不快感を放置して集中力が低下し、判断が鈍れば、最悪の場合は事故に直結します。
こまめな休憩や、体調が優れない時にツーリングを延期することは当然の判断です。でも、どれだけ準備しても予想外のコンディションに直面するのがツーリングというもの。その「予想外の打率」を少しでも下げるためには、事前の細かな準備が不可欠になります。


世の中には高価なライディングジャケットやパンツがたくさんありますが、なぜ今回あえて「小物」に焦点を当てたのか。その理由は、大掛かりな散財をしなくても、小さな工夫の積み重ねによってツーリングの質が劇的に変わるからです。大きな装備を整えることももちろん大切ですが、今日はそこから一歩進んで、さらに快適性を追求するための『小物』の話をしていきます。
もし『まだ大物装備の方を読んでいない』という方は、先にそちらを参考にしてみてください。


ライダーを悩ませる「小さな不快感」の正体



何となく「夏は不快」ってのはわかるけど、具体的言語化まではしたことないかも。
ここでは、具体的な夏特有の不快感を細かく言語化していこうと思います。普段なんとなくやり過ごしているストレスは、概ね以下のようなものに集約されるはずです。
- コンビニで冷たい飲み物を購入しても、次の休憩で生暖かい液体に変わってる。
- 紫外線による眼球の日焼けやヘルメット焼け(シミ・そばかすの原因、実年齢より老けて見られる)。
- 炎天下の長時間走行によるダイレクトな熱中症リスク。
- 汗によってジャケットやヘルメット内の湿度が跳ね上がり、常に蒸れた状態になる。
- 大量の汗をかくため、下着やシャツがビチャビチャになり体に張り付く。
- 休憩から戻ってバイクグローブをはめようとした際、湿った内装が引っかかって装着しにくい上に不快
もっとこんな不快感があるぞ!というリアルな声があればぜひコメント欄から教えてほしいものですが、ツーリング中のストレスの正体は概ねこういったことでしょう。
しかし、夏は日照時間がかなり長く、バイク遊びを満喫できる時間がたっぷりある季節でもあります。この夏をただ暑いからと敬遠して無駄にしてしまうのは、バイク乗りとしてはいささかもったいない話です。
不快を解消する「名脇役」たちのご紹介



いよいよ本題の小物紹介。高価な装備がなくても、小さな工夫で快適さは作れる!
ここでは、僕が実際に活用して「これはガチで使える」と太鼓判を押せる、夏に揃えたいバイク用の小物アイテムたちを紹介していきます。
インナーパンツ


夏なのにパンツの中にタイツを履くの?余計に暑くない?と言われそうですが、あえてインナーパンツをおすすめします。僕はライディングパンツの下には、必ずフルレングスの冷感タイツを履いています。涼しさを求めるというより、不快なザラつきや汗によるベタつきを排除するためです。
ライディングパンツは膝にプロテクターを埋め込むためのポケットが裏地に作られており、このポケットの縫い目や生地が意外とザラザラしていて感触があまり良くありません。また、夏の汗で湿った肌がライディングパンツの裏地にピタッと張り付く不快感もあります。足を動かすたびに感じるざらつきやベタつき、プロテクターが肌に直接当たる違和感は確実にストレスの元になります。
これら全てを解消できるのがインナーパンツというわけです。夏なら接触冷感タイプを選ぶことで、常にサラサラした状態をキープできます。一つ一つ小さなストレスですが、数時間走り続けると確実に走る楽しさを削ぎ取っていきます。タイツ一枚を挟むだけで、パンツの中の滑りが良くなりライディング中の集中力を維持できます。
インナーグローブ


意外と見落としがちなのが手元の環境です。僕は夏でも必ずインナーグローブを装着するようにしています。これは操作性を高めるため…と言いたいところですが、グローブが汗でビチャビチャになるのを、少しでも遅らせるための時間稼ぎです。
一度汗を吸い込んだグローブを、休憩後に再び手を通す時の何とも言えない不快な感触。それを防ぐために、インナーグローブが汗を食い止める防波堤になってくれます。薄手の布一枚ですが、これがあるだけで目的地に到着するまでグローブの中の清潔感をある程度保つことができます。
ライディンググローブは構造上、意外と乾きにくいものです。泊まりがけのツーリングに出かけた際、前日の汗を吸ったグローブが翌朝に乾ききらず、湿った状態で手を突っ込むのは気が滅入ります。もしインナーグローブがあれば、インナーが代わりに汗を吸い取って身代わりになってくれますし、インナーだけ替えるという選択肢も生まれます。薄くて全くかさばらず、すぐに乾くため複数セット持っておいて損はありません。
アームカバー


半袖+アームカバーの組み合わせがもたらす「休憩時の質」は、想像以上に高いものがあります。僕はツーリングの休憩時間にはジャケットを脱ぎ捨てて、思いっきり半袖になりたい人間です。この思いは人一倍強いかもしれません。なので、どうしても半袖を着用したくてアームカバーの活用に行き着きました。
全身タイツのような長袖インナーは、確かに走行中の吸汗速乾性は優れています。しかし、休憩所でジャケットを脱いだ時も常に長袖のままだと、せっかくの休憩中も熱がこもって暑いままです。「せめて休憩の時くらい半袖にさせてくれよ」という願いをアームカバーが叶えてくれます。
アームカバーなら、休憩時にはサッと外してポケットに放り込めば、一瞬で軽装になれる開放感を味わえます。この「オンとオフの切り替え」が、午後の走行に向けたメンタルのリセットにもの凄く大きく貢献してくれます。
冷却スプレー


ハッカ油を垂らした風呂に入った後のような、体がスースーするあの爽快感をツーリングに応用することができます。シャツに吹きかけるタイプの冷却スプレーは、夏場に本当におすすめできるアイテムです。脇や胴体、背中など、シャツやアームカバーの上からあらかじめ多めに吹きかけておくだけで準備は完了です。
夏は基本的にフルメッシュジャケットやハーフメッシュジャケットを着る機会が多いと思いますが、冷却スプレーとの相性は抜群です。走行中に風が通るたびに、想像以上のひんやり感を味わうことができます。まさに体感温度をハッキングするような手法であり、走る冷房と化した自分の体に驚くはずです。
ただし注意点として、持続時間が短いというデメリットがあります。スプレーの成分が乾燥してしまうとあのスースー感は消えてしまいます。風呂上がりに扇風機の前に陣取った時のような暴力的なまでの涼しさには時間制限がありますが、猛暑の中を走り抜けるための一時的なドーピングとしては十分すぎるほど強い味方になります。
500mlのタンブラー


こんなタンブラーが一体何の役に立つのか?と疑問に思うかもしれません。ツーリング先で冷たい飲み物を飲もうとしたら、コンビニや自販機で買った直後の数分間しか冷たい瞬間はありません。基本的に出先で常に冷たい飲み物をキープして飲むことは、普通にペットボトルを持っているだけではかなり難しいことです。
しかし、安物のものでもいいのでタンブラーさえあれば、そこに冷たい飲み物を入れてツーリング中に持ち運ぶことができます。もちろんタンブラー自体を持ち運ぶことになるため、収納するリュックやバイク側の積載環境が必要にはなりますが、「いつでもある程度冷たい飲み物が飲める」というのは、過酷な夏のツーリングにおいて圧倒的なアドバンテージになります。
日焼け止め


「男に日焼け止めはいらない!女のアイテムだ!」なんて偏った考えを持っている人がいたら、その固定観念は今すぐ捨てましょう。理由は大きく分けて2つあります。
1つ目は、将来の自分への投資です。シミ、シワ、肌のたるみなど、紫外線は着実に肌の老化を早めます。バイクに乗る僕たちは外でアクティブに活動している分、年齢を重ねた時に人一倍老けて見えてしまうのはあまりにももったいない話です。若々しく見られるためにも、最低限の紫外線対策として日焼け止めは塗るようにしましょう。
2つ目は、日焼け自体が激しい「疲労の元」になるからです。知っている人も多いと思いますが、日焼けは体に軽い火傷を負っている状態と変わりません。気温の高さで体力が削られるだけでなく、日焼けそのものでも体力が確実に奪われます。ツーリングの最後まで体力を余らせて安全に帰宅するために、火傷を防ぐ意味でも日焼け止めは必須のアイテムです。結果的に翌日の疲労残り具合にも直結してくるため、夏は面倒くさがらずに塗るべきです。
使いこなすための「ひと工夫」(運用・応用編)



細かい小物が増えると、結局どこにどう積むのかっていう問題が出てくるよね。
ここまで色々と便利な夏用小物を紹介してきましたが、どれも細々としたものばかりです。全てバッグやポケットに詰め込もうと思ったら、それなりの運搬力が必要になってきます。「バイクにケースなんてダサい」と言われるかもしれませんが、僕が強くおすすめするのは「トップケース」を使うことです。
一度使ったらトップケースなしには戻れないと耳にしますが、実際に自分で使ってみるまでこの言葉を疑っていました。しかし今では、近場をちょっと走るだけのツーリングですらこのトップケースを愛用しています。このケースさえあれば、何も余計なことを考えずに、先ほど紹介した小物類も着替えも全部じゃんじゃん放り込んでおけば万事解決します。


もちろん、バイクの後ろに箱をつけることでバイク全体のスタイリッシュなシルエットが崩れたり、「なんとなくダサい気がする」という心理的な嫌悪感はどうしても否めません。ですが、実際に数年間使い込んでいくと、そんな見た目の些細な違和感なんてどうでもよくなるほど、こいつは頼れる相棒になってくれます。今やトップケースなしでのツーリングは考えられません。
こうした小物類や防寒・冷却グッズだけでなく、休憩時にジャケットやヘルメットそのものを丸ごと収納できるため、ツーリング先の観光地や道の駅での行動が圧倒的に楽になります。
使えば使うほど確実に行き得になるバイクの必須級カスタムアイテムなので、まだ導入していない人はぜひ前向きに検討してみてください。




まとめ・この夏、快適さを手に入れてどこへ行こう?



小物選びを工夫するだけで、夏のツーリングはもっと自由に、もっと楽しくなる!
ここまで、夏のツーリングを快適にするための工夫と、持っておくべき「名脇役な小物たち」について紹介してきました。
大がかりな車両カスタムや高価なライディングウェアを買い揃えなくても、インナーパンツ、インナーグローブ、アームカバー、冷却スプレー、タンブラー、そして日焼け止めといった小さなアイテムにこだわるだけで、猛暑の中での疲労感やストレスは劇的に軽減されます。
そして、それらの小物をスマートに持ち運ぶためのトップケースという基盤があってこそ、ツーリングの自由度はさらに広がります。「暑いからバイクに乗るのをやめておこう」とシーズンを諦めてしまうのは、あまりにももったいないことです。しっかりとした準備とちょっとした工夫で不快感をコントロールし、この夏も自分のペースで、心地よい風を感じる自由な旅に出かけてみませんか?









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