にこぞう夏用のバイクジャケットを探しているけれど、デザインの良いハーフメッシュで十分かな?できれば1着で春から夏まで着回して、賢く節約したいな…
もしあなたが今、そんな風に考えているなら、少しだけ手を止めてこの記事を読んでみてください。
今でこそ偉そうなことを言っていますが、数年前までの僕は「夏のツーリングは暑いのが当たり前。汗をかいて、頭が痛くなるまで走るのがライダーの宿命だ」と本気で思っていました。 ハーフメッシュジャケットを羽織り、休憩のたびにコンビニの冷房で体を冷やしながら、ロキソニンを飲む。耐えるツーリングを何年も続けていました。
昨今の日本の夏の暑さは異常です。 35度を超えるような猛暑日にハーフメッシュで走行するのは…最悪の場合、命の危険を感じることになります。
この記事では、ハーフメッシュで無理を続け、最終的に頭痛(熱中症)で地獄を見た僕の苦い記憶をもとに、なぜ真夏はフルメッシュ一択なのか、そして最新モデルの試着インプレを含めたサラリーマンライダーの失敗しない夏装備の選び方を本音で解説します。
限られた貴重な休日を、苦行ではなく「最高の自由」に変えるための参考になれば幸いです。
【失敗談】真夏のバイパスで激しい頭痛に…ハーフメッシュの限界



夏は暑すぎるな。頭がぼーっとして車のスピードについていくのが怖い。ロキソニンがないと帰れない、これはマジでマズい…!
それは、気温が35度近くまで上がった8月の昼下がりのツーリング。
当時、僕は7年連れ添ったコミネのハーフメッシュジャケットを愛用していました。半分メッシュだし、走っていれば風が当たるから涼しいだろうと安易に考えていました。


その日は、日差しを遮るものが何もない、車の多い単調なバイパスをソロで走行していました。アスファルトからの強烈な照り返しと、下から突き上げてくるエンジンの熱気の挟み撃ちにあう中、突如としてヘルメットの奥で「ズキズキ」と激しい頭痛が始まりました。


「暑すぎるな……」
そう思ったときには、すでに頭がぼーっとしてきて、思考がまとまらなくなっていました。周囲の車のスピードについていくのが怖くなり、「薬(ロキソニン)がないと帰れない、これはマズい」と焦った記憶があり、ハーフメッシュで真夏は限界かも…と初めて思いました。
なぜハーフメッシュは真夏に「暑い」のか?構造的な2つの盲点



「春や秋にも使える」という汎用性の高さは、裏を返せば一番厳しい7月〜8月の真夏には、中途半端すぎて命に関わるということ…
一般的にハーフメッシュジャケットはデザインが良く、中に長袖パーカーなどを重ね着すれば春先から秋口まで長く着回せるという大きなメリットがあります。この汎用性の高さは非常に魅力的です。
あの熱中症寸前を経験した身としては、ハーフメッシュの構造に隠された真夏の盲点を痛感しています。理由は大きく分けて2つあります。
① 「風が抜ける面積」が圧倒的に足りない


ハーフメッシュは、胸元や背中の一部など、ピンポイントでしかメッシュ生地が使われていません。
転倒時に擦れやすい肩や腕の外側は、通常の生地で作られています。 そのため、時速60kmで走って前方から風を取り込んでも、出口となる背中のメッシュ面積が狭すぎて、ジャケット内部の熱気が外へ排出しきれないのです。
ジャケット内の空気の入れ替えはありつつも、その循環が追いつかず、ぬるい熱風が溜まって循環するサウナ状態と化します。
② 信号待ちでの「絶望的な熱害」


走行風が止まる信号待ちでは、ハーフメッシュの弱点が牙を剥きます。非メッシュ部分の厚い生地が、容赦ない外気温とエンジンからの上昇気流をダイレクトに吸収・蓄熱し、ただの「重くてクソ暑い防寒着」へと変貌するのです。
「春や秋にも使える」という汎用性の高さは、裏を返せば「一番厳しい7月〜8月の真夏には、中途半端すぎて命に関わる」ということの裏返しでもあったのです。
【実走レビュー】RSタイチのフルメッシュ(RSJ351)に変えて、僕の夏が変わった理由



ハーフメッシュでの熱中症寸前の恐怖を経て、僕が泣きつくように買い換えたのが、RSタイチのフルメッシュジャケット『RSJ351』でした
ハーフメッシュでの熱中症寸前の恐怖を経て、僕が泣きつくように買い換えたのが、RSタイチのフルメッシュジャケット「RSJ351」でした。
最初にお伝えしておきますが、フルメッシュジャケットを着たからといって「冷たい風が吹く魔法」が起きるわけではありません。35度を超える真夏の空気は、どこまでいっても熱風です。
しかし、ハーフメッシュとは「熱の逃げ方」が根本から違います。
走り出した瞬間、胸、腕、脇腹、および背中の全面から新しい空気がドバドバと入り込み、そのまま後ろへと流れ去っていきます。 かいた汗が一瞬で乾き、気化熱で身体の芯に熱がこもるのを防いでくれる。
この「圧倒的な風量」のおかげで、絶望的な頭痛の恐怖から開放されました。
コミネの「サイズ選びの失敗」を活かす
ここで、僕と同じ失敗をあなたにして欲しくないので、非常に重要な「サイズ選びの教訓」を話しておきましょう。
以前使用していがコミネのジャケット、「大は小を兼ねるだろう」と安易に考えて、普段よりワンサイズ大きい「XL」を選んでいましたが…失敗しました。


サイズが大きすぎて生地が余ると、走行風でジャケットバタツつきます。さらに致命的だったのが、プロテクターの重みが不自然に肩や背中にかかってしまい、長距離を走ると背中が凝ってツーリングが辛くなる。
この「大きめを選んで失敗した経験」があったからこそ、RSタイチのRSJ351を購入する際は、迷わずジャストサイズのLを選びました。


体にピタッとフィットする正しいサイズを選んでからは、体でジャケットを支える事ができます。ダボつく事がないので、しっかりと固定され、長距離を走っても驚くほど疲れなくなりました!
安易に大きめサイズを選ばのではなく、自分の体型に合ったジャストサイズを攻めてください。
👉 [関連記事]【正直レビュー】RSタイチのフルメッシュジャケットRSJ351、真夏はこれ一択!


【試着インプレ】さらに薄手の「RSJ356(ライト エアージャケット)」はどうなのか?



え!じゃあ最新の超軽量モデル『RSJ356』の方が軽くて涼しくて最強なんじゃないの?
夏用ジャケットを探している方なら目にするであろう、RSタイチの最新超軽量モデル「RSJ356(ライト エアージャケット)」についても触れておきます。
実は僕、気になってバイク用品店で実際に試着してきました。 持った瞬間に笑ってしまうほど「薄くて、めちゃくちゃ軽い」です。通気性に関しては、僕が着ているRSJ351を間違いなく上回っています。
「とにかく涼しさ最優先!」「主な用途は街乗りや近場のトコトコツーリング」というのであれば、このRSJ356は夏の最強の相棒になると思います。
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ただし、長距離ソロライダーが知っておくべき「盲点」
ただし、僕のように1日中走り回るようなロングツーリングを想定しているなら、一つだけ頭に入れておいてほしい盲点もあります。それは、「生地が軽すぎるがゆえに、プロテクターの重さに生地が負けてしまうリスクがある」ということ。


バイク用ジャケットは、万が一の転倒に備えて肩・肘・背中にプロテクターが入っています。特に安全性を高めるためにハードタイプやCEレベル2のプロテクターにアップグレードした場合、RSJ356のような薄めの生地だと、プロテクターの重みでジャケット全体の重量バランスが崩れ、着用時にプロテクターが下に引っ張られるような違和感(ズレ)に繋がる可能性があります。


「ジャケット全体でプロテクターをガッチリと支え、長距離を走ってもプロテクターのズレによる疲労を生まない」というタフさを求めるのであれば、生地にしっかりとしたコシがある、通常のフルメッシュ(RSJ351など)に軍配が上がります。
- 街乗りメイン・とにかく涼しさと軽さ重視 ➔ RSJ356
- 長距離ツーリングメイン・プロテクターの安心感と疲労軽減重視 ➔ RSJ351
あなたのバイクライフスタイルに合わせて、後悔のない方を「後悔する前」に選んでみてください。
結論:サラリーマンライダーの最適解は「フルメッシュ一択」である
本業で忙しいサラリーマンライダーにとって、貴重な休日のツーリングは最高の癒やしのはずです。それなのに、装備をケチったせいで熱中症になり、翌日の仕事にまで体調不良を引きずる。これほど割に合わない、最大の損失はありません。
かつてロキソニンをお守り代わりにハーフメッシュで耐えていた僕だからこそ、断言できます。
真夏のバイクは、フルメッシュ一択です。
ハーフメッシュで「中途半端な暑さ」に耐えるのをやめて、全面から風が突き抜ける快適さを手に入れたとき、夏のツーリングは「苦行」から「最高の自由」へと変わります。
ぜひ、本格的な猛暑がやってきて用品店の在庫が空っぽになる前に、フルメッシュジャケットを手に入れて、今年の夏を安全に駆け抜けてください!









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